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オズのハンク

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第一幕その三

「都のオズマ姫にと思ってね」
「ここまで来ましたけれど」
「それで都の宮殿に入る時に」
「あっ、わかったわ」
 ここで、でした。ベッツイも気付きました。
「そこでカルロスと会ったのね」
「はい、僕達もオズの国に行こうってお話して」
 カルロスもお話しました。
「ここに来たんです」
「そこでなのね」
「カエルマンさん達にお会いしました」
「いや、奇遇だったね」
「そうですよね」
 カルロスは笑顔で頷きました。
「オズの国らしいですね」
「この国はいつもだからね」
「急に何かが起きて」
「それでね」
「出会いもですね」
「いつもだから」
 それでというのです。
「そうした国なんだよ」
「不思議な出会いに満ちていますね」
「そう、そしてね」
「これからですね」
「絶対に何かあるってね」
「お話しましたね」
「そうだったね」
 こんなことをお話してでした、そのうえで。
 カエルマンはベッツイに笑顔で尋ねました。
「冒険に行くね、これから」
「カルロス達と出会ってなのね」
「これはって思ったけれど」
「ええ、そうよ」
 その通りだとです、ベッツイはカエルマンに笑顔で答えました。
「これからエメラルドの都のピラミッドにね」
「行くんだね」
「一緒に行く人を探していたけれど」
 それでもというのです。
「貴方達もどうかしら」
「喜んで」
 カエルマンはベッツイの申し出に笑顔で答えました。
「私達も行けたらいいと思っていたし」
「それじゃあね」
「うん、ピラミッドだね」
「そこに行きましょう」
「それではね」
「冒険は久し振りですから」
 クッキーも笑顔で言います。
「それでは」
「行こうね」
「僕達もよかったら」
 カルロスが言ってきました。
「一緒に」
「勿論よ」
 これがベッツイの返事でした。
「貴方達が来てくれるならね」
「それならですか」
「有り難いわ、じゃあ皆で行きましょう」
 ベッツイは笑顔で言いました。
「ピラミッドに」
「そうしようね」
 ハンクも頷きます、ですが。
 ここででした、また知らせが来ました。今度のお知らせはといいますと。
「ポリクロームさんが来られました」
「今度は彼女なんだ」
 ハンクはお知らせに来たジュリア=ジャムの言葉を聞いて言いました。
「またこれはね」
「そうね、久し振りの人がね」
「どんどん来るね」
「こうしたこともあるのがね」
「本当にオズの国ね」
「そうだよね」
「それじゃあね」
 ベッツイはまた言いました。
「ポリクロームもね」
「誘うんだね」
「そうしましょう」
「そうだね、じゃあね」
「今からね」
 こうお話してでした、そのうえで。 
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