麗しのヴァンパイア
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百十二話
第二百十二話 練習をすると
華奈子と美奈子は眠気覚ましに自宅の庭で魔法の練習をはじめた、二人共瞬時にそれぞれの法衣に着替えステッキも出し。
そうして魔法の練習をはじめようとしたがここで美奈子は華奈子に言った。
「火を使うとね」
「あたしの得意な」
「ええ、今私達かなり眠いから」
このことから華奈子に話すのだった。
「ちょっと手元が狂うと危ないでしょ」
「ああ、火はね」
「燃えるから」
「一番危ない魔法だからね」
火を使うだけにとだ、華奈子もこのことはわかっていた。
「それはね」
「だからね」
「今は控えるべきね」
「他の魔法の練習をしましょう」
「そうね、そう言われたら」
華奈子は少し考えてから美奈子に答えた。
「あたしここはあえて属性が逆のね」
「水の魔法ね」
「それをやろうかしら」
「いいと思うわ、全く逆の属性の魔法もね」
「やるといいわね」
「苦手だけれど」
自分の得意な属性の魔法と逆の属性の魔法を使うことはというのだ。
「それでもね」
「その苦手な魔法をあえてやることに意義があるわね」
「両方使えたら凄いし」
それにとだ、美奈子はさらに話した。
「得意な魔法のこともさらにわかったりするでしょ」
「だからよね」
「そう、だからね」
「水の属性の魔法もね」
「やってみたらいいわ、私もね」
「美奈子の得意な魔法は音ね」
「ええ、それだとね」
音の魔法の逆の属性の魔法はとだ、美奈子は話した。
「特にないわね」
「そうよね、音はね」
「これといってね」
「雷がそれになるかもだけれど」
「あまり正反対でないわね」
「火と水よりはね」
「ええ、けれどここは」
正反対と言う程ではないがというのだ。
「雷をね」
「そっちの魔法をなのね」
「やってみようかしら」
「雷も眠いと危ないでしょ」
「じゃあ音の方がいいわね」
美奈子の場合はとだ、こう話してだった。二人はそれぞれ魔法の練習をして本格的に眠気を覚ましにかかったのだった。
第二百十二話 完
2019・11・15
ページ上へ戻る