ドリトル先生の林檎園
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第十二幕その五
「もっと速いよ」
「それこそあっという間だね」
「鉄道や車よりもずっと速くて」
「それこそ一時間位?」
「それ位だよね」
「それ位だよ、文明の進歩はね」
このことから考えてもというのです。
「素晴らしいものだよ」
「全くだね」
「じゃあ神戸に着いたし」
「後はお家に帰って」
「ゆっくり休みましょう」
「そうしようね、お風呂にも入ってね」
「晩ご飯はちゃんとあるし」
王子はこちらのお話もしました。
「ここにね」
「キャンピングカーの中で食べるんだね」
「そうだよ、茹でたソーセージとツナサラダとサンドイッチと」
王子はメニューのお話もしました。
「フライドポテトだよ」
「それが今晩のメニューだね」
「そしてデザートは無花果でお酒はビールだよ」
「ビールかい」
「ソーセージだからね」
メインはこれだからというのです。
「爺やがそちらを用意してくれたんだ」
「執事さんが」
「そうなんだ、じゃあね」
「うん、今晩はね」
「それを食べようね」
こうお話してです、そしてでした。
皆で晩ご飯も楽しんで、でした。長田区にある自宅に着きました。王子は先生達を贈ると笑顔でお別れをしてです。
そのうえで自分達のお家に帰りました、先生達は王子の車を見送ってから自宅の鍵を開けて中に入って。
お風呂に入ってからです、先生は皆に言いました。
「じゃあ今日はね」
「これでだね」
「もう休んで」
「そしてだね」
「そのうえで」
「明日ね」
またというのです。
「頑張ろうね」
「じゃあ明日はね」
「日笠さんのところにも行って」
「そうしてだよ」
「お土産渡そうね」
「プレゼントとしてね」
「わかっているよ、明日は講義は午後だし」
それでというのです。
「それからね」
「登校したらすぐにね」
「動物園に行こうね」
「そしてそのうえで」
「日笠さんのところに行きましょう」
「是非ね」
「それはわかっているよ」
先生もというのです。
「だからね」
「僕達も一緒に行くから」
「いつも通りね」
「そうするしね」
「先生しっかりだよ」
「日笠さんに渡してね」
「そしてお話もしてね」
こう先生に言うのでした、皆で。
「明日も勝負だよ」
「先生にとってね」
「いい?これも人生だから」
「頑張ってね」
「何か随分深刻かな」
先生は皆のお話から思いました。
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