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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第七十八話 呂布、晴れないのことその四

「絶対に駄目よ」
「飲んだら死ぬわ」
「そうなのか」
「水銀を使うからね」
「あれがよくないのよ」
 水銀にだ。問題があるというのだ。
「あれは毒になるの」
「それこそ猛毒よ」
「そうじゃったのか」
「だからね」
「丹薬よりも他のを飲むべきなのよ」
 それがいいというのである。そしてだ。
 二人はだ。こんなことを言うのだった。
「あれよ。動物の肝とかね」
「椎茸もいいし」
「すっぽんに高麗人参」
「それとお野菜はたっぷりね」
「海草も身体に凄くいいし」
「後はお魚もね」
 そういったものがいいというのだ。
「とにかく医食同源よ」
「そこをしっかりすればいいから」
「うむ、それはわかる」
 女もだ。それはだというのだ。
「わらわも元は肉を扱っておったからのう」
「じゃあ肝のことはわかるんだな」
「あそこは栄養の塊じゃ」
 まさにだ。そうだというのだ。
「食せねばな、是非共」
「そうだな。絶対にな」
 そんな彼等の話を聞いてだ。カインとグラントはだ。 
 あらためてだ。華陀達に話すのだった。
「そうした話もいいがだ」
「少しいいだろうか」
「ああ、用件のことだな」
 それはもうわかっている華陀だった。二人に顔を向けて応える。
「この人をだな」
「そうだ。案内するのだな」
「そうすると聞いているが」
「ああ、その通りだ」
 華陀は微笑んで二人に答えた。
「今からそうする」
「ではそろそろ旅立たないとだ」
「よくないのではないのか」
「ああ、それはね」
「何時でもいいのよ」
 怪人達がだ。それは構わないというのだった。
「だってあたし達お空飛べるし」
「瞬間移動だってできるしね」
「だから全然気にしなくていいわ」
「許昌なんて一瞬で行けるから」
 彼等にとってはだ。そうしたことはなのだった。
 まさにだ。何でもないことであったのだ。
 だからこそだ。平気で言うのであった。
「ノープロブレムよ」
「貴方達のお国の言葉で言うわね」
「どうやら貴殿等はアメリカも知っているな」
 グラントは二人の言葉からそのことを察した。
「我が国にも行き来しているのか」
「時空超えられるからよ」
「普通にしているわ」
 そうしているというのである。
「だから。移動のことはね」
「全然気にしないで」
「わかった。ではだ」
「今は何も言わないでおこう」
 カインもグラントもこれで納得した。というよりは彼等の常識が全く通用しない相手だとだ。そのことがわかったのだ。
 そしてなのだった。
「では今は」
「待たせてもらうか」
「何か食べない?」
「そうしたらどうかしら」
 妖怪達は二人に食事を勧めるのだった。
「貴方達の好きなものをね」
「食べたらどうかしら」
「そうか。それではだ」
「そうさせてもらおう」
 二人もだ。化け物達のその話に乗った。
 そうしてだ。まずはカインが言った。
「アップルパイを食べよう」
「俺はビーフシチューだ」
 それぞれだ。二人の好物だった。
「それはあるだろうか」
「作られるか?」
「むっ、料理か」
 女がだ。料理について顔を向けた。
「それならわらわもできるが」
「自信はあるのか」
「そちらは」
「特に肉料理はな」
 自信があるというのである。
「元々それを生業としておるしのう」
「そうなのか」
「肉屋だったというのか」
「待っておれ。少ししたら作る」
 こうした話をしてだった。そのうえでだ。
 女がだ。彼等に対してそのアップルパイとビーフシチューを作った。それをなのだった。
 
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