BanG Dream! ワーカーホリック少女が奏でるオト
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Pastel✽Palettes Ⅰ
#002 私はアイドルのマネージャーになりました。
前書き
お久しぶりです。
やっとこの更新です。(連載当時は)
どうぞ!
私は日菜から『重要箇所が一切合切書かれてないメール』を見て大声で突っ込んだ。
そして、私と共に更衣室に居て、いきなり私が叫ぶもんだからかなりビックリした彩は「何事か」と私に尋ねた。
私が日菜からのメールの事を聞いた彩は何かを察したらしく、私を彩や日菜が居るアイドルバンドの所属する芸能事務所に案内してくれる事となった。
理由を簡潔述べるとこういう事なのである。
この時の彩の提案は私的に超助かった。
救世主かと思ったわ。マジで割と。
・・・・という訳で私は彩と共に彼女が所属しているという芸能事務所に向かっていた。
「さっきはゴメンネ。ビックリさせちゃって」
私は隣を歩く彩に謝っていた。
謝っておかないと何か気が済まない感じがするかんね。個人的に。
「え、あ、全然大丈夫!気にしてないから。それにあんなメール見たら誰でもそう思うから・・・・・」
彩は必死にフォローしてくれた。
彩ってばめっちゃええ娘やん。
関東出身なはずなのに関西弁が出る私である。
暫く歩いて芸能事務所に到着した私。
彩と共に事務所の受付へ行くと、何事もなかったかのように通された。
彩と共に事務所の受付へ行くと、何事もなかったかのように通された。
必要ないかもしれないが大事なことなので二回言った。
え、此処ってそんなにすんなり入れるものでしたっけ・・・・???
もっと警戒されるかと個人的に思ってたからね・・・・・。
などと、私は困惑しながらも彩の後ろに続いて歩いていく。
エレベーターに乗って5階にあるオフィスルームに併設されているミーティングルームに到着する。
「おはようございまーす」
「お、おはようございます・・・・・」
彩が挨拶をしてミーティングルームに入室し、それに続いて私も挨拶をして入室した。
この時の私の挨拶が緊張してしどろもどろになっていたのは私がこう見えて(自分で言うのも何だが)、人見知りが激しい方なのだ。
特に初対面の人には対しては会話が・・・続かない。致命的に。
以前、NFOのオフ会で燐子と二人っきりになった時はもうご想像の通りだった。
なんていうか、あの場にあこが居なかったら・・・・・な状態である。
それはさておき、緊張する私を迎えたのは・・・・・・
「あー!あーちゃんってば緊張してるぅ~。レアだー」
「ふふっ・・・・確かに緊張した亜麻音ちゃんは珍しいわね」
「アマネさん、おはようございますっ!」
「亜麻音さん、こんな所でお会いできるとは奇遇ですね!」
クラスメイトに加えて家がお隣さん(妹)の氷川日菜。
幼馴染で小学校が一緒だった腐れ縁の白鷺千聖。
バイト先が(羽沢珈琲店で)一緒の後輩、若宮イヴ。
学校が一緒でクラスは違えど演劇部仲間の大和麻弥。
・・・・・・・・全員知り合いだったわ。
緊張しなくてもいいメンバーだったわ。
緊張していた私は何だったんだろうな。
メンバー見た途端にそう思えてきた。
そして知られたくない人(約2名)に知られたのは失敗だな。
絶対ネタにしそうだし。あの2名。
誰の事なのかは何となくでもいいから察して欲しい。
そう思っていたら・・・・・私は思い出した。
「ねぇ・・・・・日菜ちゃん、ちょっといいかな?」
私はそう言って日菜に詰め寄った。
「・・・・・何か『るんっ♪』って来ない気マンマンなんだけど・・・・あーちゃん」
日菜は何かを察したのか逃げる態勢を取っていた。
「アハハ・・・・・。気のせいだよ。多分。きっと。めいびー」
私はそう言って「逃がさないよ♪」アピール。
そして日菜の頬をグリグリと・・・・・抓りまわした。
「いひゃい・・・いひゃいへば・・・・あーひゃん・・・・・」
私に頬をぐりんぐりんされつつも日菜は反論していた。
「q(゚д゚ )ウルセェ。メール送るんなら重要な事ちゃんと書けっての」
私は日菜の訴えを却下し、制裁続行。
「えっと・・・・どういう事なんですか・・・?彩さん」
麻弥はおそらく事情を知っているであろう彩に尋ねた。
「日菜ちゃんが亜麻音ちゃんに送ったメール・・・・重要な事書かれてなかったんだって」
彩は苦笑気味にそう答えた。
「それって・・・・どんなメールなんですか?」
麻耶が尋ねると、彩は『亜麻音が彩へ事情説明の為に送った日菜が亜麻音に送ったメール』を自分のスマホに表示させた。
「これは・・・・・・亜麻音ちゃんが怒るのも無理ないわね」
「確かに・・・・これは亜麻音さんがキレるのも無理ないですね」
それを見た千聖と麻弥は納得の表情だった。
「だよね~。私もそう思うもん。こればかりは日菜ちゃんを庇えないよ・・・・。・・・・て、アレ?イヴちゃんの姿が見えないんだけど・・・・・」
彩がさっきまでそこに居たはずのイヴの姿がない事に気づいた。
「イヴちゃんならあそこよ」
千聖が指差した先を見た彩が見たものは・・・・・・
亜麻音に変わってそれはそれは楽しそうに日菜の頬をぐりんぐりんするイヴの姿だった。
何時の間にイヴがその輪に加わって、何時の間に亜麻音と攻撃交代してたのか。
・・・・・めっちゃ、突っ込みどころ満載である(笑)
その光景を見せられた彩は処理が追いつかなくて「なんでや・・・・」と某アニメのトゲ頭の決め台詞しか言えてなかった。
千聖は深い溜息、麻弥は苦笑、日菜は(>△<)、亜麻音&イヴは嬉しそう・・・・・
と、まぁ誰がどう見ても「カオスw」な状態が出来上がっていた。
いつ終わるかもわからない状況はミーティングルームの扉が開いた瞬間に終了し、元通りに戻っていた。
それも目に止まらぬ速さで。
切り替えが早いってもんじゃないだろ。これは。
それはそれでさておいて。
「遅れてすいません。皆さん、揃っていますね?」
ミーティングルームに入ってきたのは26歳くらい?の男性だった。
首に身分証明証付けているから、おそらくここのスタッフだろうけど。
「では皆さん、そこに掛けてください。あ、御神さんもそちらにどうぞ」
スタッフさんは私達に着席を促す。
スタッフさんの指示に従い、ミーティングルームの中央に位置するデスクの椅子に座る私達。
「では、Pastel✽Paletteの第4回定例ミーティングを 始めます。今回は前回ご説明したチーフマネージャーの件についてです」
「確か・・・『私達と近い年齢』で『なるべく同性』、『事務仕事出来る』、『バンド経験有りなら尚更よし』っていう条件でしたよね・・・?」
スタッフさんの説明に千聖がチーフマネージャーの条件を再確認した。
・・・・・・アレ?まさかとは思うんだが、私が此処に呼び出された理由って・・・・
「はい。その条件で探していたところ、氷川さんからの提案と推薦がありまして」
「彼女・・・・・御神亜麻音ちゃんが最適だという結論に・・・?」
千聖がその答えを進行役であるスタッフさんに尋ねた。
「はい。その通りです。既に上層部からはGOサインが出てまして、更に御神さんのご両親からも承諾を得ていまして、後は本人次第という段階です」
スタッフさんの答えに千聖は特に反対する気は無く、納得の表情。
日菜、彩、イヴは私が引き受けるかの期待の表情。
麻弥も気心がしれている相手だからか安堵の表情だった。
対しての私は「何時の間に外堀埋められてたんや・・・・・」という困惑(当然)
後は人見知りな所がある故の不安・・・・・である。
それもあって・・・・すっかり青ざめている私である。(驚愕の新事実)
「・・・・・・、亜麻音ちゃん顔真っ青だけど大丈夫なの!?」
隣に座っていた彩が私を心配して詰め寄った。
「アアダイジョウブダヨ、シンパイナイカラ・・・・・・・」
私は必死に答えた。
「全然大丈夫じゃないよ!明らかに棒読みだよ!?」
彩、困惑。(当然)
進行役のスタッフさんも「少し負担が大きかったですかね・・・・?」と苦笑気味。
スタッフさん・・・・少しではないことに気付いてください。(切実)
「・・・てやっ!」
日菜が私にデコ☆ピンを喰らわせた。
「っつぅ・・・・・・。何すんの、日菜ぁ」
私はデコ☆ピンの痛みで涙目になりつつ、日菜を睨みつける。
「もぅ・・・・あーちゃんは考えすぎ!そんなんじゃ全然るんっ♪って来ないじゃん!あーちゃんなら大丈夫だよ。それは私・・・・ううん。私達が保証するし、何かあったら私達と一緒に乗り越えればいいって思うな」
日菜はふくれっ面で私にそう言った。
「日菜ちゃんの言うとおりよ。何でも1人で抱え込むのは貴女の悪い癖よ、亜麻音ちゃん。何かあったら私達と一緒に解決すれば良いのよ」
日菜の次に千聖が続き、
「そうそう、私達は仲間なんだし、それに亜麻音ちゃんなら大丈夫だよ!」
千聖の次に彩が続き、
「その通りです!アマネさんは私より強いブシの心を持ってます!だから大丈夫です!」
更にイヴが続いて、
「ジブンが亜麻音さんの負担を減らせるかはさておいて、ジブン的に亜麻音さんがチーフマネージャーになってくれると安心できるのですが・・・・ダメ・・・・・ですかね?」
最後に麻弥のトドメである。
「全く・・・・・・やられた。もう皆にああ言われたら引き受けるしか他ないじゃないの。・・・・・そのオファー引き受けても宜しいでしょうか?」
私は一度、嘆息してからスタッフさんにオファーの承諾を伝えた。
「はい。勿論です。ご承諾ありがとうございます!では詳しいご説明は追々するとして、勤務日ですが・・・・・基本日曜日は全オフとなります」
「え・・・・?マジですか?」
「はい。マジです」
私がスタッフさんから聞いた言葉に私が聞き返すと、肯定の返事が返ってきた。
まさか此処にも既に母さんの手が回っていたとは・・・・・。
「母↓さん↑!!!」
と、叫びたかったが必死に抑えた。
私はそれが不服で反論しようとしたが・・・・・・
「「「「ダメ・・・・・なの(ですか)?????」」」」
と、麻弥を除く4人に涙目+上目遣いというコンボをされた。
私はこれには滅法弱い。それが4連である。
そんなの即死に決まっている。
「うぐぅ・・・・・・・・・・・・そんな訳・・・・・・・な、ないじゃん・・・・・」
と、結果的には私が折れる事となったのだった。(順当)
私が悔しそうに彩達の方を見ると・・・・
それに気づいた千聖が勝ち誇った表情を見せていた§ ̄― ̄)
私の弱点知っててやったんかい・・・・・ちーちゃん。悪魔かよ・・・・・。
凄くある意味で印象的な始まり方で私のPastel✽Paletteチーフマネージャーの生活は幕を開けたのだった。
To_Be_Continued...
後書き
いかがだったでしょうか。
なんか・・・・今回はギャグっぽい?感じになったなぁ・・と思います。
自分的に。
後は千聖ちゃん、イヴちゃんのキャラ云々・・・・・。
彩ちゃんがヒロインしてるし。
いっそ、パスパレ編のメインは彩ちゃんで行こうかな・・・・?
えっと、こんな感じで続いて行くと思いますので、また次回も読んでくれると嬉しいです。
また、この作品を読んでの評価・感想もお待ちしております。
それが次回執筆時の励みになったりしますのでね(本音)
支援絵もバッチコイです。
来れば自分のテンション「るるるんっ」って感じになりますんでね。
なので絶賛お待ちしております。
それでは、更新時期が不透明で全くの未定ですが、また次回のお話でお会いしましょう!
ばいばいっ!
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