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少しずつ明るく

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第七章

「もうね」
「それでなのね」
「いいんじゃないかしら」
「そうなのね」
「ええ、じゃあ今からね」
 四季はあらためて言った。
「肉じゃが食べてお風呂に入ったら」
「その後はよね」
「パジャマパーティーしましょう」
 こう桜に言うのだった。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「それとね」
 四季はさらに言った。
「北川さんこれからもね」
「これからもっていうと」
「お料理作るわよね」
「ええ、お家で一人でいる時はね」
 その時はとだ、桜も答えた。
「そうするわ」
「だったらね」
 それならと言うのだった、桜に。
「これからもこうしてね」
「皆で作って」
「そして食べましょう」
「そうね、じゃあこれからもね」
「それで楽しく食べましょう」
「それじゃあね」
 二人でこう話してだ、周りの友人達も笑顔で話した。
「それじゃあね」
「北川さんこれからもね」
「一緒にお料理作りましょう」
 こう言ってそしてだった、桜は四季達と一緒にパジャマパーティーも楽しんだ。そこでさらに親睦を深めてだった。
 桜は四季達の中に入った、もうこの時には本当にだった。普通の女の子だった。それで四季は桜にも友人達にも言うのだった。
「北川さんただ一人でいただけで」
「そうなの」
「別におかしなところなかったのよ」
「私お家に一人でいるから」
「教室でもそうだっただけでね」
 それでとだ、桜本人にも言うのだった。
「特にね」
「問題なかったのね」
「お家はお家、学校は学校でね」
「いればいいのね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「普通に今もね」
「皆といられるのね」
「お家で一人でも」
 例えそうでもあってもというのだ。
「別に学校でもね」
「一人でいるとかは」
「ないから。まあ北川さんは自然とそうなったみたいだけれど」
「そこは変えていけばいいのね」
「そういうことね、じゃあこれからもね」
 桜に言うのだった。
「宜しくね」
「こちらこそね」
 桜も笑顔で応えた、そしてこの日も四季そして他の友人達と共に昼食を食べた。皆で食べた食堂の肉じゃがも美味かった。


少しずつ明るく   完


                2019・6・15 
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