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ドリトル先生の林檎園

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第七幕その十二

「世界の歴史じゃ結構あることかも知れないけれど」
「それでもやっていいかはね」
「別だしね」
 だからだというのです。
「僕もね」
「そして僕もね」
「先生は誰かを殺すとか絶対に出来ないからね」
「どんな生きものに対してもね。食べる時も」
 何でも食べる先生ですが。
「その命に感謝して」
「そうしてだよね」
「食べているからね」
「僕は菜食主義でも命を奪っていると思っているしね」
「野菜や果物だって生きているしね」
「植物もね。生きていると食べるけれど」
 そうしないといけないというのです。
「それならね」
「絶対にその命を頂くね」
「そう、だからね」 
 それでというのです。
「食べる時は」
「その命にだね」
「感謝して」
 そうしてというのです。
「食べているよ」
「そうだよね」
「命は」 
 それはとうのです。
「何でもあるからね」
「林檎にもだね」
「勿論だよ、ではその林檎達にね」
「明日は感謝しに行く日でもあるね」
「いつも以上にね」
 まさにというのです。
「そうした日になるから」
「明日も楽しみだね」
「そういうことだよ、さて」
 ここまでお話してです、先生は今度はお酒を飲みました。今度は長野県の地酒ですがそのお酒はです。
 そのお酒を飲んでです、先生はまた言いました。
「シードルもいいけれど」
「地酒もいいよね」
「そう、長野のね」
「それじゃあだね」
「今日も飲もう」
「そうしようね」
 王子も笑顔で応えてそうしてでした。
 皆で楽しく飲んで夜を過ごしました、そのうえで明日のことを考えるのでした。 
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