ドリトル先生の林檎園
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第七幕その九
「その林檎を見に行こうね」
「そうしようね」
「日本の林檎を見に行こうね」
「作っている場所をね」
「是非ね、それと」
さらにと言う先生でした。
「さっきまた幸村さんや義仲さんの名前が出たね」
「うん、長野県の英雄だよね」
「あと藤村さんもそうだけれど」
「特に幸村さんはそうだよね」
「実際は長野県にいた時期は少なかったけれど」
「あの人達が林檎を食べていたと思うと」
それはというのです。
「面白いよね」
「そうだよね」
「それはね」
「実際に面白いね」
「そんなことはなくても」
「面白いお話だね」
「そう想像することも」
それもというのです。
「面白いね」
「そうだよね」
「じゃあ明日もね」
「幸村さんのことを考えながら」
「そしてだね」
「飯田に行くんだね」
「そうしようね」
「赤に赤でね」
林檎の赤に真田家の赤だというもです。
「いいね」
「ああ、真田家って赤だったね」
「ドラマとかでいつも赤尽くしだね」
「赤い具足に旗にね」
「兜も赤で」
「全部赤だね」
「あれは元々武田家の赤なんだよ」
真田家が仕えていたこの家のというのです。
「それが真田家に受け継がれていてね」
「それでだよね」
「赤尽くしなんだね」
「赤い具足に旗にで」
「そうなってるんだね」
「そうだよ、それと日本の林檎は赤が多いから」
それでというのです。
「赤に赤だね」
「そうだね」
「じゃあその赤と赤でね」
「想像することも楽しむ」
「それもするんだね」
「幸村さんが十勇士の人達と一緒に林檎を食べて」
そしてというのです。
「楽しくお話をしていたらいい光景だね」
「そうだよね」
「実際はそうしたことなくても」
「そんな風景もいいよね」
「絵にしてもいいかも」
「漫画にしてもいいかもね」
「そう思うと」
王子も湯舟の中で言いました。
「幸村さんは是非生きていて欲しいね」
「大坂の陣からだね」
「うん」
その通りだというのでした。
「秀頼さんと一緒にね」
「そのことは言われてるけれど」
逃げ延びたとです。
「鹿児島の方にお墓もあるし」
「幸村さんのだね」
「秀頼さんのお墓もね」
「じゃあ本当かな」
「まあ公にはね」
こちらの記録ではというのです。
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