仮面ライダービルド 笑顔絶やさずに
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第二十四章
「そうそうな」
「それが人間だからな」
「そうだよ、絶対にな」
「エボルトなら今の一撃で跡形もなくなっていた」
スサノオはライダー達に二つの身体で告げた。
「完全にな」
「そうだったんだな」
「あの程度の者ならな」
エボルト、かつてライダー達を散々に苦しめた悪意の塊ならというのだ。
「簡単にそうなっていた」
「そうか、けれど俺達は人間だ」
「仮面ライダーだな」
「あいつとは違うからな」
「今の攻撃を受けても立ち上がるな」
「そして戦ってやる」
ビルドはスサノオを見据えて彼に答えた。
「絶対にな」
「そうでなくては面白くない、ではまた来るのだ」
「言われなくてもな」
そうするとだ、ビルドは言ってだった。
再び神に向かう、クローズも同じだった。人間はまだ神に向かった。
ブラッド族はライダー達との戦いの前にその数を大きく減らしていた、エグゼイド達は全力で並のブラッド族の者達を倒していっていた。
その中でだった、エグゼイドは戦局を見て言った。
「そう、このままいけばね」
「戦いは終わるわ」
「ここでの戦いはね」
「私達はね」
ポッピーはエグゼイドに答えた。
「終わりそうね」
「うん、後はね」
「猿渡さん達だけれど」
「三人共大丈夫だよ」
こうだ、エグゼイドはポッピーに答えた。
「苦戦していてもね」
「最後はなのね」
「勝つから」
グリス達がというのだ。
「だからね」
「任せていればいいのね」
「そうだよ、僕達はね」
実際に安心している言葉だった。
「僕達の戦いをしていこう」
「今みたいに」
「普通のブラッド族を倒していこう」
エグゼイド達は落ち着いて戦いそのうえで敵を倒していっていた、そして。
ローグはゼブラスロストと死闘を展開していた、両者共一歩も譲らない闘いであり勝敗はどちらが勝ってもおかしくなかった。
だがローグはわかっていた、これ以上闘いを続ければ自分が危ないとだ。それで彼は勝負に出ることにした。
ゼブラロストがまさに攻撃それも彼の首筋を狙った一撃を放ってきた、そこからゼブラロストもまた自身が危ないと思っていることがわかった。首筋つまり急所を狙ってそこで決着をつけようとしてきたことをだ。
それでだ、ローグはまずはその攻撃をかわすことにした。
攻撃は右から横薙ぎに来た、それを屈んでかわすことにしたが。
ただ屈むだけではなかった、前に沈みゼブラロストの腹に拳を浴びせた。それで敵を腹部への鈍い痛みで一瞬でも動きを止めて。
ゼブラロストの身体を担いでそこから跳び上がり頭上で駒の様に回転っせてから地面にたたきつけた。そのきりもみシュートでだった。
ローグはゼブラロストに致命傷を与えた、ゼブラロストは何とか立ち上がったがそれでもだった。
立ったのがようやくであり着地したローグに忌々し気に言った。
「負けました」
「それを認めるか」
「もう私は倒れるしかないです」
「危うかった、首筋への一撃を受ければ」
それでというのだ。
「俺がやられていた」
「そうでしたか」
「だが勝ったのは俺だ」
「ですね、では私はです」
「これでだな」
「消えましょう」
こう言ってだった、ゼブラスマッシュは爆発し姿を消した。ローグの勝利はここで決まった。
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