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レーヴァティン

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第百三十話 北九州攻めその三

「その分強い」
「全く以てっちゃ」
「だからだ」
「このことはこれからもっちゃな」
「頭に入れてな」
 そうしてというのだ。
「攻めていく」
「そうするっちゃな」
「そしてだ」
 英雄はさらに話した。
「敵が多くの鉄砲を持っているなら」
「対策はあるっちゃな」
「こちらはより多くの鉄砲とだ」
 それにというのだ。
「大砲、そして術もだ」
「使っていくっちゃな」
「多くの鉄砲、火力にはな」
「より多くの火力っちゃな」
「それで圧倒してだ」
 そのうえでというのだ。
「倒していく」
「そうするっちゃな」
「戦は数でな」
「実際にうち等はそれで戦っているっちゃ」
「なら鉄砲にもだ」
「数っちゃな」
「それで倒してだ」
 そのうえでというのだ。
「勝っていく」
「そうするっちゃか」
「そうだ、ではな」
「そうして戦っていくっちゃな」
「そして敵は鉄砲は多いが」
 このことは事実でもというのだ。
「しかしだ」
「それでもっちゃな」
「大砲は少ない、術もだ」
「そう言えば術を使える兵は」
「少ないな」
 九州の軍勢にはとだ、英雄は言った。
「そうだな」
「確かにその通りっちゃ」
「ならだ」
「敵より多くの鉄砲と」
「他のものでだ」
「攻めていくっちゃな」
「それも集中的にな、ではな」
 英雄はあらためて話した。
「そうしたものを使いだ」
「筑前をっちゃな」
「てにいれる」
「わかったっちゃよ」
 留美も頷いた、そうしてだった。
 全軍はまずは筑前を掌握しにかかった、それが終わってから。
 英雄はあらためて仲間達に福岡城で言った。福岡城はまだ修繕を行っているがそれでも次の段階に移っていた。
「ではな」
「これよりですね」
「兵を大きく二手に分けてだ」
 良太に応えて話した。
「そしてだ」
「そのうえで」
「豊後棒面と筑後方面からな」
「それぞれですね」
「攻めていく」
 そうするというのだ。
「いよいよな」
「そうしていきますね」
「そして薩摩をな」
 敵の本拠地であるこの国をというのだ。
「目指していく」
「一つずつ」
「そうしていく、だが」
 ここで英雄は目の光を強くさせてこうも言った。
「難所もある」
「その難所は」
「熊本城だ」
 この城だというのだ。
 
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