ドリトル先生の林檎園
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第二幕その五
「是非ね」
「そして十時にはティータイム」
「こちらは僕達が用意しているからね」
「先生も期待していてね」
「絶対に出すから」
「そうしておいてね」
「是非ね、電車の中で飲むお茶もね」
ここで言うお茶は紅茶です、先生達が今飲んでいる日本の緑茶とは違います。お茶といっても色々です。
「美味しいからね」
「先生は十時と三時はお茶だし」
「どっちの時間でも飲まないとだからね」
「そしてティーセットも必要ね」
「どちらの時も」
「十時は軽くで」
あくまで、です。
「三時はね」
「おやつだよね」
「十時はそれぞれ一口位で」
「三時は本格的」
「三段のね」
「そうなっているからね、まあ今日のティーセットは」
そちらはどうなるかといいますと。
「松本市でとなるね」
「その頃には到着してるのね」
「本当に電車は速いね」
「神戸から長野って遠いのに」
「三時までに着くなんて」
「この貨物列車は松本駅まで停まらないから」
それでというのです。
「だからだよ」
「それでなんだ」
「結構速いんだ」
「そうなのね」
「そうだよ、だから三時にはね」
つまりティータイムにはというのです。
「もう松本駅に着いてるよ」
「じゃあそこでね」
「皆でお茶を楽しみましょう」
「三時はね」
「そこで紅茶とティ―セットね」
「そうなるよ、ただ今日のティータイムは」
少し考えるお顔になって言うのでした。
「和風がいいかな」
「お茶はお抹茶か何かで」
「それでお菓子は和菓子」
「それでいくのね」
「今日の三時のティータイムは」
「そうなるかな、お団子やお饅頭を食べて」
そしてというのです。
「楽しむかな」
「いいね、そっちも」
「和風のティータイムもね」
「先生好きになったしね」
「うん、まあそうしたお話はね」
それはといいますと。
「松本駅に着いて」
「そこで決めればいいわね」
「その時に」
「確かに決めればいいね」
「それで食べればいいね」
「そうだね、じゃあね」
また言う先生でした。
「今はお握りも食べようね」
「いいね、朝のお握りも」
「食べやすくて美味しい」
「よくこんな食べものあるね」
「日本には」
「そうだね、このお握りはね」
まさにというのです。
「日本の最高のソウルフードの一つだろうね」
「皆大好きだし」
「どのお店でも売っていてね」
「手軽だし」
「しかも凄く美味しいから」
「だからね」
いいというお顔で言う先生でした。
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