伝説となった狩人達
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二十人目
SYMPHONY OF DESTRUCTION
九話
もう…
どれくらい経ったんだろうな。
こりゃ決着つかねえか…
そう思ってた矢先だった。
奴が好きだったんだろう。
一人の女狩人がよ、助けるって…
薬草持って走りだしやがった。
潮時じゃの…
あいつ、知ってて振り向いたんだ。
女に手当してもらう暇があるほど、楽な喧嘩じゃない事は分かっててな…
薬草付けてくれるんか…悪いの
スパアアアアン!
その瞬間、あいつ…
胴体だけになっちまったよ。
薬草片手によ…
それでも体引きずって…
黒刀…奴に突き付けてよお…
お前…ゴフ…
何スネとうと?
強いのに持ったいない…ゴボボ…
腹ん中はガキじゃのう?
一瞬…
奴の紅い目が普通に戻り…
何とも言えない悲しい顔をしたんだ…
お前わかりやすいのう…
もうスネるなよ…?
こりゃあ、わしの勝ちじゃわい…
お前見たいなガキには…負けんばい…
奴に笑った顔を見せて、あいつは死んだよ。
その最期まで…
楽しそうにな…
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