オズのキャプテン船長
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第十二幕その七
「そして都に着けば」
「その時はじゃな」
「皆で」
まさにというのです。
「楽しめますよ」
「そうなるか」
「はい、それじゃあ」
「どんどんじゃな」
「都に向かいましょう」
「それではな」
「自動操縦にも出来るよね」
モジャボロがこのことを尋ねました。
「この飛行船は」
「うむ、何時でもな」
「ならね」
「遊びたくなったらじゃな」
「その時には自動操縦にして」
そしてというのです。
「遊ぼう」
「それではな」
「さて、今は景色を楽しもう」
教授は実際に窓からの風景を楽しんでいます。
「そうしていよう」
「そうね、こうして観ているだけで」
トロットは教授のその言葉に頷きました。
「かなり楽しいから」
「オズの国のお空の景色を観ていてね」
「じゃあご飯の時間になればね」
「美味しいものを食べて」
「そうして楽しみましょう」
「勿論寝室もお風呂もあるぞ」
リンキティンク王はそちらもとお話しました。
「だからな」
「それでよね」
「これからはな」
まさにというのです。
「エメラルドの都に着くまでじゃ」
「お食事にお風呂に睡眠も楽しんで」
「景色も楽しんでじゃ」
「遊びもよね」
「そうして楽しもう」
「それではな」
二人でお話してです、そしてでした。
二人だけでなく皆で飛行船の中からお空の景色を観てでした、そうしてお食事を食べてお風呂にも入って睡眠も楽しむことにしました。
そうしてその中で、でした。
晩ご飯はサラダやスープ、ムニエルにステーキ、パンというフルコースを楽しみますがそこで船長が言いました。
「空の船旅もね」
「素敵なものね」
「海の船旅もよかったが」
「お空の船旅もね」
トロットも笑顔で応えます。
「いいわね」
「本当にね」
「ステーキも美味しいしね」
トロットはフルコースのメインのそれを食べつつ言います、とても分厚いレアのティーボーンステーキです。
そのステーキを食べつつです、トロットは言うのです。
「今回の旅も最後の最後までね」
「楽しめているね」
「ええ、それにしても」
ここでこうも言うトロットでした。
「オズの国の冒険も変わったわね」
「昔はもっと危険が一杯でね」
「ハラハラすることが多かったわね」
「一体どうなるかとかね」
「どうしようかって思うことがね」
「そうしたことばかりで」
それでというのです。
「大変だったわね」
「そうだったね」
「そうですよね」
恵梨香も言ってきました。
「オズの国の皆さんの冒険は」
「私達が来た当初はね」
「大変でしたね」
「ノーム王とも色々あって」
それでというのです。
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