麗しのヴァンパイア
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第百八十七話
第百八十七話 プールで
華奈子と美奈子はプールに入るとまずは目一杯泳いだ、特に華奈子は体力の続く限り幾らでもだった。
「いや、五十メートルのプールをね」
「二十往復はしたでしょ」
「ええ、クロールに背泳ぎに」
華奈子は美奈子にプールの中で話した、華奈子は赤美奈子は紫のそれぞれ上はシャツの様な下は半ズボン上の水着だ。
「平泳ぎにね」
「バタフライもしてたわね」
「そっちはちょっとでね」
バタフライの方はというのだ。
「一往復位ね」
「けれどバタフライもなのね」
「泳いだわ」
このことは事実だというのだ。
「泳いだわ」
「そうよね」
「いや、流石にね」
「二十往復もしたら」
五十メートルのプールでとだ、美奈子も言った。
「流石に疲れたでしょ」
「もう無理よ」
泳ぐことはというのだ。
「あたしも」
「合わせて二キロだし。私なんて」
美奈子は華奈子にプールの中で話した。
「その半分位よ」
「一キロね」
「それだけ泳いで」
それでというのだ。
「もう限界だから」
「じゃあもうね」
「泳ぐことはね」
それはというのだ。
「終わりましょう」
「そうね、じゃあ」
「後はね」
「これまではこれでシャワー浴びて帰ったけれど」
それをというのだ。
「お水飲んで」
「それからね」
「お風呂に入るのよね」
「そう、そして特にね」
「サウナね」
「入ってみましょう」
「ええ、あたし入ったことないけれど」
それでもとだ、華奈子は美奈子に応えた。
「それならね」
「入りましょう」
こう話してだった、そのうえで。
二人はプールから出た、そうして次の場所に向かった。
第百八十七話 完
2019・8・22
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