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ヘタリア大帝国

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TURN22 各国の会議その二

「いいやり方だがな」
「はい、では一時的にということで」
「ソビエトとも同盟を結びましょう」
「ではそうしよう。朕もわかった」
 納得した、そうだというのだ。
「それでいこう」
「はい、それではその様に」
「祖国さんにもお伝えしておきますね」
「祖国子もロシアとは仲が悪いがな」
 皇帝もよく知っていた。伊達に彼の上司ではない。
「それも昔からだったな」
「原始の八国でロシアと仲がいいとなると」
「フランス位ですよ」
「イタリアは怖がってまるし」
「アメリカや日本とも仲が悪かったな」
「はい、特に日本とは」
「まさに犬猿の仲です」 
 女官達もよく知っていた。とにかくロシアは色々な国と仲が悪い。しかもそこに共有主義だ。シュウ皇帝でなくとも警戒せずにはいられなかった。
 その皇帝がだ。あらためて女官達に述べた。
「では妹を呼べ」
「はい、妹さんですね」
「あの方をですね」
「祖国子がいないのなら仕方がない」
 それならばだった。妹と共にだというのだ。
「酒に馳走だ。妹の作ったものを食べたい」
「そして一緒にですね」
「召し上がられるのですね」
「そうする」
 こう言ってだった。そのうえでだ。
 皇帝は中国妹を呼びだ。こう彼女に言った。
「今から馳走を作ってくれるか」
「どの料理にするあるか?」
「そうだな。重慶にいるのだしな」
 それならばだと答えてだった。皇帝が選んだ料理は。
「四川がいい」
「それあるか」
「そうだ。あの辛い料理を食べるとしよう」
「では麻婆豆腐はどうあるか?」
 中国妹はまずはこの料理を話に出してきた。
「その他にも色々と作るあるよ」
「頼む。今は美味いものを食べることで気を晴らすとしよう」
「それはいいあるがあまり食べ過ぎると身体に悪いあるよ」
 中国妹は国として自分の皇帝を嗜めもした。
「だから運動もするよろし」
「わかっている。これでも自由の身ではない」
 皇帝は憮然とした顔になって中国妹に対して答えた。
「何しろだ。朕は皇帝なのだからな」
「わかってくれてたらいいある。それじゃあ」
「今は酒を控えるか。食事の後はだな」
「はい、お身体を動かして下さい」
「ガメリカ風にテニスでもされますか?」
「それはその時に考えるとしよう」
 女官達の問いにはこう返した。
「では今からだ」
「早速作るあるよ」
 こうした話をしてだ。そのうえでだった。
 シュウ皇帝は今は中国妹が作る四川料理と運動でストレスを解消していた。彼がそうしているその時にガメリカの首都ワシントンに国々が集っていた。
 まずはアメリカに中国、そしてイギリスにだ。彼もいた。
「おいおい、随分時間がかかったな」
「ちょっと色々と教えてたんだよ」
「教えてたって新しい上司にか」
「ああ、今の上司、国王代理とも摂政とも言うんだがな」
 どちらにしてもだ。国政を代理する立場の人間だというのだ。
「その人にな。政治とか軍事とか一から教えててな」
「確か御前のところの王族のお姫様だったよな」
「そうだよ」
 フランスはこうイギリスに答える。彼等は円卓のある会議室に入っている。その会議室は機能的で簡素なものだ。その場で話をしているのだ。
 その中でだ。フランスは言うのだった。
「シャルロット=パルトネーさんっていってな」
「そっちのどういった王女さんなんだ?」
「前の王様、今は前の前か」
 そのシャルロットが一応国家元首だからだ。そうなるのだった。
「その人の四番目の娘さんだったんだよ」
「何か微妙な位置にいそうだな」
「正直お姫様でしかも四番目だとな」
「そっちじゃ王位は回らないよな」
「殆どな。だから軍事とか政治に無縁で育ててもらってな」
 それでだとだ。フランスはイギリスに話していく。
「で、いざ国家元首になるとな」
「そういうことは全然知らなかったのかよ」
「だから俺が今一から教えさせてもらってるんだよ」
 フランスはこの事情をイギリス達に話しながら空いている、とはいっても何故か仲の悪いイギリスの隣の席に座りながら話した。
 
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