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オズのキャプテン船長

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第十幕その九

「そうなっているよ」
「私はとても」
「百貫はだね」
「食べられないです」
 本当にとてもと言うお顔で言う恵梨香でした。
「身体も小さいですから」
「それは彼等の体格だからだよ」
 船長は今度は羊肉の茹でたものを食べています、味付けは塩胡椒でシンプルなものでソースをかけて食べる人もいます。
「二メートルもあるからね」
「エリックさんが今お話された通りに」
「それだけ食べるんだよ」
「そうなんですか」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「彼等にとっては普通だよ」
「食べる量は体格にもよるんですね」
「そう、君達は子供で小さいからね」
 だからだというのです。
「百貫はとてもだね」
「はい」
「そうしたことも人それぞれだよ」
「食べる量についても」
「そういうことだよ」
「そう、だからね」
 モジャボロは今度はスープを飲んでいます、様々なお野菜と切られたベーコンの味がコンソメスープに出ています。
「食べる量を凄いと思わないことだよ」
「人それぞれだから」
「少食でもいいんだよ」
「あくまでその人がお腹一杯食べるかだよ」 
 船長はまたビールを飲みつつお話しました。
「その人それぞれの適量でね」
「お腹一杯ですね」
「食べられればいいんだよ」
「そうなんですか」
「だから君達もね」
 恵梨香達にしてもというのです。
「お腹一杯食べて」
「それで、ですね」
「よしとしようね」
「わかりました」
 恵梨香も他の子達もでした、船長の言葉に頷いてでした。 
 そのまま食べていきます、パンも食べますがバイキングの人達は白いパンにバターやジャムをたっぷりと塗ってです。
 そうして食べています、その塗り方に五人共言いました。
「凄いいわね」
「豪快だよね」
「たっぷりと塗ってね」
「それで食べてるから」
「パンを食べるにも迫力満点ね」
「そう、バイキングは何でも大きくなんだ」
 またエリックさんが答えます。
「迷わずにね、ちまちまやるより」
「それよりもですか」
「大きくね」
 それこそというのです。
「沢山取って」
「そうしてですか」
「ジャムやバターもね」
「豪快に塗ってですね」
「食べるんだ、多少多くても」
 それでもとです、エリックさんは恵梨香にお話します。
「それはどうでもいいんだ」
「食べて終わりですね」
「食べ過ぎでもわし等は力仕事ばかりだから」
「エネルギーになるんですね」
「それにこの体格だからね」
 ここでもバイキングの人達の体格のお話が出ます。 
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