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オズのキャプテン船長

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第八幕その十一

「食べるといいよ」
「はい、それじゃあ」
「今からですね」
「楽しく食べさせてもらいます」
「サツマイモもパンの木の実も」
「そうさせてもらいます」
 五人は船長に笑顔で応えてでした。
 サツマイモ等を受け取ってそちらも食べました。そのうえで言うのでした。
「こちらも美味しいですね」
「お芋もパンの木の実も」
「南洋の食べものって感じで」
「素敵な味ですね」
「幾らでも食べられそうです」
「若しもだよ」
 ここでまたムカラさんが言いました。
「僕達が外の世界にいたら」
「その時は、ですか」
「うん、いつも美味しいものをお腹一杯食べているから」
 だからだというのです。
「太っているだろうね」
「オズの国では誰も太らないですね」
 恵梨香がムカラさんに応えました。
「だからですね」
「そう、それでね」
 そのせいでというのです。
「若しもだよ」
「外の世界だと」
「僕達は皆どれだけ太っていたか」
「わからないですか」
「毎日三度だよ」
 朝昼晩と、というのです。
「これだけ食べていたら」
「もう、ですか」
「太ってしまって」
 それでというのです。
「ダイエットが必要だったね」
「そうでしたか」
「うん、太ったら」 
 その時はといいますと。
「痩せないといけないっていうしね」
「それでダイエットですね」
「そちらにね」
 まさにというのです。
「集中しないといけなかっただろうね」
「じゃあ若しダイエットしないといけなくなったら」
「泳いでいたね」
 笑いながら恵梨香にお話しました。
「外の海で」
「そうされていましたか」
「今も毎日泳いでいるけれど」
 それでもというのです。
「ダイエットを意識してね」
「そのうえで、ですね」
「泳いでいただろうね」
「そうでしたか」
「何でもね」
 ムカラさんはこうも言いました。 
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