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オズのキャプテン船長

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第八幕その五

「この島の人達に会おう」
「村の人達にね」
「是非そうしようね」
「今からね」
「そういえばモアイはね」
 ビリーナは船長に言ってきました。
「前から気になっていたけれど」
「何かな」
「人のね、人間のお顔にしてはね」
「少し変わっているっていうんだね」
「こんな極端に長くて四角くて彫のあるお顔は」
「そうそうないね」
「結構以上に独特のお顔よね」
 ビリーナはこう指摘しました。
「そうよね」
「デフォルメしているにしても」
 恵梨香も言ってきました。
「少しね」
「独特よね」
「どうもね」
「そうよね、外の世界ではよね」
「独特のお顔立ちで」
「あまり見ない感じね」
「そう思うけれど」
 どうにもお話するのでした、そしてです。
 ここで、です。トロットも言いました。
「中南米の遺跡でもね」
「うん、アステカやマヤのだね」
「ああしたお顔の人がいるのか」
「そう思うね」
「丸い目と唇のね」
 それもかなり目立つ感じのです。
「ああしたお顔の人いるかしら」
「そう言うとね」
「やっぱりデフォルメかしら」
「そうじゃないかな、人それぞれで絵柄があるね」
「人によって全く違うわ」
 絵を描いてもです、例えばトロットとドロシーが同じ人を描いてもその絵柄は全く違っています。ベッツイやオズマでも同じです。
「それはね」
「そうだね、だからね」
「モアイも中南米もね」
「そうした作風なのね」
「それぞれの文化のね、それを言ったらオズの国だってそうだね」
「ええ、今のアメリカの風よ。それに」
 ここでトロットは恵梨香を観て言いました。
「日本だと」
「漫画やアニメですね」
 その恵梨香が応えました。
「そうだっていうんですね」
「可愛い絵が多いわよね」
「はい」
 その通りだとです、恵梨香も答えました。
「凄く激しい感じの絵もあります」
「あれね、漫画である」
 激しい感じの絵と聞いてトロットも言いました。
「スタンドが出て来る漫画ね」
「はい、あの漫画はそうですし」
「あの絵は凄いわね」
「そうですよね」
「キャラクターのポーズも独特で」
 その漫画はというのです。
「ストーリーも凄くて」
「読んでいると男の子も女の子も」
 性別に関係なくです。
「好きになってしまいますね」
「そうね、それで可愛い絵がね」
「日本の絵って感じですか」
「流石にあのスタンドの漫画の絵は」
 そちらはといいますと。
「癖が強いわね」
「癖が強いことは」
「恵梨香も否定出来ないわね」
「はい」 
 実際にとです、恵梨香も答えました。 
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