オズのキャプテン船長
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第七幕その九
「そうさせてもらっています」
「それならだ」
チェーチ船長は恵梨香達ににこりと笑って言ってきました。
「思う存分楽しくことだ」
「オズの国に来た時は」
「今もな」
「楽しめばいいんですね」
「ここはそういう国である」
だからこそというのです。
「いいな」
「そうさせてもらいますね」
「思う存分な、では吾輩達はだ」
チェーチ船長はまた言いました。
「ここで楽しんでだ」
「そうしてだね」
「夕方になればだ」
その時はといいますと。
「諸君等に別れを告げてだ」
「航海に戻ってだね」
「お宝を手に入れに行く」
こう船長にお話するのでした。
「そうする」
「それではね」
「機会があればだ」
その時にというのです。
「また会おう」
「ではな」
「そしてだ」
さらに言うチェーチ船長でした。
「こうして飲んで食べてだ」
「楽しもうね」
「そうしよう、そして君達は宝探しは」
「そういえばしないね」
船長はチェーチ船長にこう答えました。
「わし等は」
「そうだな」
「冒険をしていて見付けることはあっても」
「自分達から探してはな」
「その為にしたことはないよ」
これまでの冒険を思い出してです、船長はお話しました。
「とうもね」
「そうであるな」
「色々なね」
「他の目的に為にだな」
「冒険をしているよ」
そうだというのです。
「わし等は」
「そうだな、ではだ」
「海賊さん達は財宝を探す冒険をして」
「諸君達はな」
「わし等の旅をしていくよ」
笑顔で応える船長でした、そうしてその自由な旅を続けていくのでした。
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