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オズのキャプテン船長

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第七幕その八

「鄭和の船団は甲板の上に畑を作っていたそうである」
「その畑で野菜を栽培してですか」
「食べていたと聞いているである」
「それに島から島に移ってだったからね」
 教授も鄭和の船団のお話に入ってきました。
「確かな案内役もいてね」
「安全な航海だったんですね」
「欧州の海賊船やマゼラン船長の世界一周よりはね」
 ずっと、というのです。
「そうだったんだよ」
「野菜を栽培していて確かな案内の人もいて」
「島から島にね」
 移っていっていたからだというのです。
「よかったんだよ、それに大船団だったしね」
「それもよかったですね」
「そう、国によって航海はね」
 それはというのです。
「違っていたよ」
「中国と欧州で」
「そこは覚えておいてね」
「同じ船に乗り出しても」
「大航海もしてね」
「大航海時代ね」
 トロットは船長の大航海という言葉を聞いて述べました。
「そうね」
「そうだよ、欧州でも大公開時代があってね」
「中国でもね」
「大航海時代があったんだよ」
「鄭和って人のね」
「この人もオズの国にいるから」
 こうも思った船長でした。
「ひょっとしたら。クック船長も」
「その人も」
「オズの国は冒険の国でもあるから」
 それでというのです。
「それでね」
「ここにもなのね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「来るかもね」
「鄭和さんやクック船長も」
「他の人達もね」
「そう思うと素敵ですね」
 そのお話を聞いてです、恵梨香は言いました。
「オズの国は」
「そうだね」
「それじゃあその人達にお会いすることも期待して」
「そのうえでね」
「これからもオズの国にいればいいですね」
「僕もそう思うよ、あとね」
「あと?」
「それとね」
 ここでこうも言った船長でした。
「オズの国に来るのは冒険者だけじゃないからね」
「他の人達もですね」
「来てくれるんだ」
 そうだというのです。
「何しろお伽の国だからね」
「それで、ですね」
「それこそね」
「色々な人達が来てくれて」
「素晴らしい国になっているんだ」
「そうした人達にもお会いすることを楽しみにして」
 本当に笑顔で言う恵梨香でした。
「これからもです」
「オズの国にだね」
「来させてもらいたいです」
「君達のことは聞いている」
 ここでだ、また言ってきたチェエーチ船長でした。
「外の世界から来ているな」
「はい、そうなんです」
「時々このオズの国に来て」
「楽しませてもらっています」
 オズの国の全てをというのです。 
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