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老軍人の奮戦

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第四章

「しかしな」
「今は、ですか」
「正直不安だ」
 こう言うのだった。
「八十になるとな」
「お歳で」
「だからギルドで人を探したが」
「そこで、ですか」
「そなた達が来てくれた、有り難い」
 実にという言葉だった。
「ではな」
「これよりですね」
「アークデーモンを倒す」 
 この山から辺りを牛耳ろうと考えている悪魔の首領をというのだ。
「そうすればもうじゃ」
「首領をなくししかも数をかなり減らしたので」
「もうな」
 それこそというのだ。
「軍隊を送ればな」
「何ということはないですね」
「そうなる、ではな」
「アークデーモンを探して」
「倒すぞ」
 そうしてこの山の悪魔達に致命的な一撃を与えるというのだ、こうした話をしてだった。三人は山の中を進み。
 悪魔達をさらに倒していった、そうしていると遂にだった。
 他の悪魔達とは違う、それこそ将軍と兵士精々下級士官位の違いがある風格の悪魔が出て来た。その悪魔が三人の前に出て来て言ってきた。
「僅か三人でここまで暴れるとはな」
「人を甘く見んことや」
 その悪魔、アークデーモンにまずは田山が言った。
「何処までも強うなれるからな」
「だから私の考えの邪魔をするか」
「この辺りを自分達のもんにするつもりか」
「私の新たな領地にする為にな」
「悪魔やったら領地は魔界に置け」
 今度は坪内が悪魔に言った。
「そっちも広いやろ」
「戯言を、魔界の土地は魔神の方々の治められるもの」
 アークデーモンは坪内に反論して述べた。
「そうおいそれと拡大出来ん」
「そやからか」
「人界に拡げるのだ」
「手前勝手な理屈やな」
「人界は人のもの、勝手なことは許さぬ」 
 老軍人はグレートソードを抜いて悪魔に言った。 
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