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恐怖の暗殺教団

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第一章

               恐怖の暗殺教団
 チャールズ=モンゴメリとアントニー=スウィストこと小泉正太は今はモンゴメリの神託でカナダのバンクーバーに来ていた。
 その街に来てモンゴメリは目を輝かせて言った。
「この世界のカナダも何時か目立つからね」
「カナダがか」
 小泉はその言葉を聞いてこうモンゴメリに言った。
「あえて言うが」
「難しいとか?」
「それもかなりや」
 モンゴメリに対して真顔で話した。
「隣にアメリカがあって」
「こっちの世界でも」
「同じ太平洋に中国とか日本とかメキシコとかオーストラリアがあって」
「東南アジア諸国も個性的な国ばかりだね」
「赤毛のアンをアメリカの作品って間違えられることも」
「あるよ」
 彼等が起きた世界でのことだ、モンゴメリは小泉に残念そうな顔で答えた。
「それも結構」
「そもそも自分等カナダは覇権争いにも参加してへん」
「全部終わってから合流するつもりでね」
 このことは台湾やマダガスカルと同じであった、モンゴメリは同じカナダの星の者であるマリーメイアと話して決めたのだ。
「そうしたけれど」
「国土は広いし産業はあっても」
「目立つことがね」
「難しい」
「同じことしても太平洋の他の国が目立つよ」
 このことはモンゴメリも自覚していた、それも強く。
「本当にね」
「それが事実で」
「うん、けれどね」
「難しくてもか」
「そうなる様にしていくよ」
「そうか、まあ応援はする」
「特に目立ってる国の一つの人に言われても」
 小泉の国籍は日本だ、生まれはイギリスでコックニーも喋るがそれでも国籍はそうなっているのだ。
「微妙かな」
「そうか」
「うん、まあとにかくね」
「これからやな」
「僕の神託を適える為に」
「ギルドか」
「そこに行こうね」
 こう小泉に言ってだった、モンゴメリは彼を連れてそのうえでバンクーバーのギルドに旅の冒険者と素性を隠したうえで入って自分の神託でありそうな依頼を探した。すると彼はある依頼に目を止めて小泉に話した。
「この依頼やろな」
「自分の神託は」
「うん、だからね」
 それでというのだ。
「受けようと思うけど」
「なら受けたらええ」
 これが小泉の返事だった。
「自分が思うなら」
「ほな。ただ不気味な事件やな」
「通り摩殺人か」
「それも連続の、後ろから首を掻き切って殺すか」
「それもいつも急に起こって犠牲者が出る」
「何というか」
 小泉はここでこんなことを言った、彼もその依頼を見ている。そのうえでの言葉だった。 
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