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オズのキャプテン船長

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第五幕その三

「アメリカバクにクビワペッカリーもいるね」
「そうですね」
「あの生きもの達もアマゾンにいて」
「それで、ですね」
「この島にもいて」
「こうして観られるんですね」
「そうだよ、そしてお池を観るんだ」
 すぐ近くにありました、そこには鰐がいて岸辺にやけに胴長の犬に似た獣と大きな鼠がいました。
「メガネカイマン、ヤブイヌ、カピバラだよ」
「まさにアマゾンですね」
「どの生きものもアマゾンにいますけれど」
「その生きもの達もですね」
「この島にいるんですね」
「ちゃんと」
「そうなんだ、あとこの島には人もいるよ」
 獣達だけでなくというのです。
「ちゃんとね」
「そうなんですね」
「氷の島にもいたけれど」
 実はとです、船長は恵梨香にお話しました。
「あの島の人とは会ってないね」
「そういえば」
「この島に比べて住んでいる人も少ないし」
「それで会えなかったんですか」
「そう、一人だけだしね」
 氷の島に住んでいる人はです。
「イヌイットの人が管理人みたいにいるんだ」
「そうなんですね」
「そしてこの島はね」
 船長は丁度傍を通りがかったジャガーに手を出して挨拶をしました、そうしつつ恵梨香達に言うのでした。
「もっと人が沢山住んでいるよ」
「一人だけじゃないですか」
「うん、二十人位いるよ」
「そうですか」
「そしてね」
 それにと言うのでした。
「この人達とも会って」
「そしてですか」
「アマゾンのお池の中に入る潜水艦も貸してもらうから」
「お池の中ですか」
「外の世界のアマゾンは凄く大きな川が流れているけれど」
 アマゾン川です、密林の中を流れているとんでもなく大きな川で外の世界では恵梨香達子供達も知っている位有名です。
「この島はお池なんだ」
「そうですか」
「そう、そしてね」
「そのお池にですね」
「島の人達に会ってね」
 潜水艦を借りてというのです。
「入ろうね」
「そうね、この島はお池の中も凄いからね」
 トロットも船長のお話を聞いて頷きました。
「色々な生きものが沢山いて」
「アマゾンは密林だけじゃないからね」
「お池の中もでしょ」
「外の世界じゃ川の中ね」
「その中もだから」 
 それでというのです。
「今度はね」
「恵梨香達を連れて」
「そしてね」
「お池の中を観るのね」
「そうしよう」
 是非にと言ってでした、船長は今度は皆をでした。
 島の中にある村に案内しました、そこには二十人位のシャツと膝までのズボンを着た褐色の肌の人達がいました。
 その人達は一行を見て笑顔で挨拶をしてからでした。そのうえで恵梨香達に笑顔でこう言いました。
「やあ、君達がオズの国の名誉市民の子達だね」
「噂が聞いてるよ」
「遂にこの島に来てくれたね」
「何時来てくれるかなって思っていたけれど」
「今日来てくれたね」
「はい、これから宜しくお願いします」
 五人でアマゾンの人達に挨拶をしました。 
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