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オズのキャプテン船長

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第四幕その七

「そして南極と北極でもね」
「大きさが違うのね」
「そこは後でわかるかな」
「というと」
「ある生きもの達を観てね」
 そうしてというのです。
「わかるだろうね」
「それじゃあ」
「他の生きもの達にも会おうか」
「じゃあね」
 シロクマとレミング達はここで一行に言いました。
「僕達これから一緒に遊ぶから」
「またね」
「また会おうね」
 こう先生に言うのでした。
「それじゃあね」
「また会おうね」
「そうしましょう」
「これからね」
「今から」
 こうお話してです、そのうえで。
 シロクマとレミング達は皆で言ってそうしてでした、船長達と別れて他の場所に向かいました。彼等と別れた船長達は今度はです。
 少し歩いてそうしてまたすぐにある生きもの達と会いました、今度会った生きもの達はといいますと。
 とんでもなく大きな二匹のアザラシ達でした、その大きさたるやステラーカイギュウにも匹敵します。
 一匹は大きなお鼻を持っていて白い色でもう一匹は丸い頭で茶色い身体です、その彼等を前に船長は五人にお話しました。
「白い子がキタゾウアザラシで茶色い子がミナミゾウアザラシだよ」
「ゾウアザラシも二種類いましたね」
「そうだよ」
「あれっ、どっちも大きいけれど」
 ジョージが最初に気付きました。
「大きさが違うね」
「キタゾウアザラシの方が大きいね」
 神宝がその具体的に大きい方を指摘します。
「一周り程」
「同じゾウアザラシでも外見が違って」 
 それでと言うカルロスでした。
「大きさも違うんだね」
「こうしたことも図鑑で書いてあったけれど」
 ナターシャもお話します。
「実際に違うわね」
「名前の通りそれぞれ住んでいる地域が違うんだ」
 船長がまたお話します。
「キタゾウアザラシは外の世界では北半球にいてね」
「そしてミナミゾウアザラシはですね」
「南半球にいてね」
「それで、ですか」
「大きさが違うんだ」
「それで北極と南極でも」
「生きものの大きさが違うんだよ」
 恵梨香達にこう言うのでした。
「見ての通りね」
「そういうことですね」
「これでわかったね」
「はい、本当に」
「いや、何ていうか」
 ここで言ったのはモジャボロでした。
「こんなに大きいアザラジもいることはね」
「あれっ、モジャボロさん何度も僕達と会ってるのに」
「やけに感慨深そうだね」
「君達と会う度に思うんだ」
 モジャボロはゾウアザラシに答えました。
「それで言うんだ」
「そうなんだ」
「そういうことなんだ」
「そうだよ、アザラシといっても色々だね」
 まさにと言ったモジャボロでした。
「本当に」
「ゴマフアザラシやモンクアザラシはずっと小さいのよね」
 トロットが答えます。
「これが」
「そうしたアザラシさん達が普通でしょ」
 こう言ったのはビリーナでした。 
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