仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~
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第二部~雅、結婚騒動~
第8話『復活!恐怖の使者』
「まさか、あんなものを密かに作っていたとは…」
真ゲッター1は立ち上がり、雅は暴走する真ドラゴンを見ながら言う。
「久しぶりだな號、凱、それに渓。」
真ドラゴンに侵入した早乙女博士は言う。
「誰もお前達を呼んでいねえよ。」
凱は悪態をつく。
「つれないことを言うな。まあいい。お前達には出ていってもらう。」
早乙女博士はそう言うと、真ドラゴンの結合を一部だけ分離させて號達を地上に落としてしまう。
「號さん、渓さん、凱さん!大丈夫ですか!?」
真ゲッターの合体を解除して、雅は真イーグル号から降りて號達に近づく。
「俺達は大丈夫だ。それよりも、真ドラゴンが完全に乗っ取られた。」
「ええ、なので僕が今からあの中に向かいます。」
「頼めるか?」
「大丈夫です。いってきます!」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はワープのアタックライドを使って真ドラゴンの内部に潜入する。
「早乙女博士達はどこにいるんだ…」
雅はディロードライバーを装着し、ロードスラスターを持ちながら歩いている。すると、
「儂らは隠れる気はない。」
「それにしても、一人でここに来るとは。」
「勇敢なのか、愚かなのか。」
早乙女博士達が現れる。
「出たな!」
「生憎、お前の相手をする暇はない。こやつらが相手だ。」
早乙女博士はそう言うと、その後ろから鬼のようなインベーダーと爬虫類のようなメタルビーストが現れる。
「残念ですが、僕もあなた達にしか用はないので。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
【SUMMON RIDE-VIOLENCE JACK QUITY HONEY DEVIL MAN-】
雅はディロードに変身し、バイオレンスジャック、キューティーハニー、デビルマンを召喚する。
「雅、こいつらは俺達に任せろ!」
「お願いします!」
デビルマン達はインベーダー達を押さえて、ディロードを先に進ませる。
「あのトカゲのロボットは私に任せて!ハニーフラッシュ!」
キューティーハニーはアーマーハニーに変身し、その装甲でメタルビーストを殴る。
「俺達も行くか!」
デビルマンは触角から電撃を放ちインベーダーを攻撃すると、ジャックは弱ったインベーダーを持ち上げ、インベーダーを様々な場所に叩きつける。刺々しくなった壁はインベーダーの目を潰し、デビルマンの手刀によってインベーダーは息絶える。
「今ね!ハニーフラッシュ!」
アーマーハニーは再びキューティーハニーに変身し、シルバーフルーレでメタルビーストの関節を切り裂き、メタルビーストを撃破する。
「なるほどな。だが、こやつらならどうだ?」
早乙女博士はそう言うと、デビルマン達に付着していたインベーダーを別のインベーダーと融合させ、3体の人影を形成させる。そして、それの全貌が現れるとデビルマン達は驚く。
「久しぶりだね、明。」
「了!いや、サタン!」
「ジャックよ、再び相まみえること、嬉しいぞ!」
「スラムキング…」
「ハニー。今度こそ、空中元素固定装置をいただいて、あなたの皮で剥製を作らせてもらうわ。」
「相変わらず悪趣味ね、パンサーゾラ!」
そう、早乙女博士が用意したインベーダーはデビルマンを生み出したデーモンの神 サタンにバイオレンスジャックが崩壊した関東で倒した魔王 スラムキング、そしてキューティーハニーの父を殺害し、ハニーの持つ空中元素固定装置を狙うパンサークローのボス パンサーゾラのクローンだったのだ。
「奴らは!?」
新しく現れるインベーダーにディロードは驚く。
「彼らの世界のことは研究済みだ。無論、儂らの可能性の世界のことも。確か、先ほどの奴らはメカザウルスに百鬼帝国、だったか?」
「つまり、まんまと罠にはめられたというわけか。」
「如何にも!やれ!」
早乙女博士の号令により、サタン達はデビルマン達と戦闘を始める。
「ジャックよ、貴様の首を落とし、今度こそ儂が頂点であることを証明してみせる!」
スラムキングは2.5メートルにもおよぶ巨大な太刀、斬馬刀を軽々振り回してジャックを狙うが、ジャックはそれも避けてスラムキングの懐に入る。
「ジャックよ、その動きは読めていた!」
スラムキングは懐に入ってきたジャックを殴ろうとするが、
「終わるのはお前だ。」
ジャックはそう言い、40センチのジャックナイフを使ってスラムキングの首切り落とす。しかし、スラムキングはそのまま落ちた頭部を拾い上げて、それを再び首と接合する。
「どうだ、ジャック!インベーダーとなった儂の力は!」
スラムキングはそのまま走ってジャックに近づき、斬馬刀によってジャックを切り裂き、消滅させる。
「明、今度こそ私と一緒に暮らそう。あの戦いの悲劇を、もう繰り返してはいけない。」
「美樹を奪って、人としての俺を奪って、人類を滅ぼしたお前が今更何を言う!」
「デビルマンになったのは自分の意思で、彼女が死んだのも、人類が自滅したのも、彼らの心の弱さが招いた結果だろう。」
「そうなるようにたき付けて、仕向けたのはお前だろう!」
「弱い種族を散々滅ぼしていった人類に、それを言う資格があるのかな?」
「サタン、やはりお前は倒さなければならない敵だ!」
デビルマンとサタンは互いにビームを放ち、それを避けながら会話を繰り返していた。
「明、やはり君は、デビルマンは心は人間のままなんだね。それなら仕方ない。デーモンが過ごせる世界を作る為にも、私は戦う!」
サタンは念動波を放ち、デビルマンの動きを止めて高威力の光線を放ち、デビルマンを消滅させる。
「さて、ハニー。私はお前の悲鳴が聞きたくて仕方がないのだ!」
パンサーゾラは巨大な鉤爪でハニーを攻撃するが、ハニーはそれを避ける。しかし、
「小娘よ、もらった!」
スラムキングの斬馬刀がハニーの背中を狙う。ハニーは咄嗟に地面に倒れることでそれを避け、
「ハニー・レインボーイリュージョン!」
ハニーは七人に分身する。
「なるほど。なかなかに手強いロボットだな。」
サタンは分身したハニーを光線で一網打尽にする。
「しまった!」
ハニーは瞬時のことで驚き、
「これで終わりだ、キューティーハニー!」
パンサーゾラの鉤爪に身体を抉られて消滅する。
「まさか、明さん達が敗れるとは!」
早乙女博士達を追っていたディロードは驚く。
「どうだ。奴らの戦力さえ解っていればこんなものだ!」
早乙女博士は誇らしげに言う。
「なら、これでどうだ!」
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE LIGHT-】
ディロードはコンプリートフォーム サイドライトに変身する。
「津上さん、渡さん、翔太郎さん、フィリップさん、お願いします!」
【AGITO KAMEN RIDE-SHINING- KIVA KAMEN RIDE-EMPEROR- W KAMEN RIDE-CYCLONE JOKER GOLD EXTREME-】
ディロードはアギト シャイニングフォーム、キバ エンペラーフォーム、ダブル サイクロンジョーカーゴールドエクストリームを召喚し、アギトはサタンと、キバはスラムキングと、ダブルはパンサーゾラと戦闘を始める。
「なるほどな。本来の敵では勝てないから仮面ライダーで対抗しようというのか。」
「だが、それで勝てるのかな?」
「コーウェンくんの言うとおり!」
早乙女博士とコーウェンは考察を述べ、スティンガーは同調する。
「勝てるに決まっている!」
それに対して、ディロードは反論する。
「その通り!」
「僕達は、悪がある限り絶対に立ち上がる!」
「『それが俺(僕)達、仮面ライダーだ!』」
〔サイクロン!マキシマムドライブ!ヒート!マキシマムドライブ!ルナ!マキシマムドライブ!ジョーカー!マキシマムドライブ!〕
「『ビッカー、ファイルイリュージョン!』」
ダブルは自身が持つ全ての属性の力を切り札の力に込めて必殺の光線を放ち、パンサーゾラを撃破する。
「行くよ、キバット!タツロット!」
「オッケー、渡!」
「ハイハ~イ!ウェイクアップ、フィーバー!」
キバは飛翔態に変化し、ヘルブレイズ放ってスラムキングの鎧を破壊し、圧迫するスラムキングを翼で全ての目を潰して撃破する。
「人の未来を、お前達に奪わせない!」
「所詮は君とて神の子供。神の身勝手は知っているはずだ!」
「だったら、なんでそれと同じことをする!」
「私には、護るべきデーモンがいる!その為には、必要なことだ!」
サタンは、アギトのシャイニングカリバー ツインモードの猛攻を避ける。しかし、
〔プリズム!マキシマムドライブ!〕
「ガルル、フィーバー!」
「『ビッカー、ゴールデンチャージブレイク!』」
「ハァーッ!」
ダブルのマキシマムドライブとキバのエンペラーハウリングスラッシュによってサタンは翼を奪われる。そして、
「ウェイクアップ、フィーバー!」
〔エクストリーム!マキシマムドライブ!〕
「ハァァァ…」
ライダー達は必殺技の体勢に入り、
「『トリプルライダーキック!』」
アギトのシャイニングライダーキック、キバのエンペラームーンブレイク、ダブルのゴールデンエクストリームがサタンに炸裂し、インベーダーの本能でそのエネルギーを吸収し、進化しようとするが、そのエネルギーを吸収しきれずに自壊した。
「まさか!奴らを倒すとは!なら、これでどうだ!」
早乙女博士はそう言い、インベーダーに変化させたエルロード・ウォーター・アクエリアス、バットファンガイア、テラードーパントを出現させる。しかし、
「ドリル、ハリケーン!」
真ゲッター2のゲッタードリルが射出され、擬態怪人達は抉られるように撃破される。
「何ッ!?何故真ゲッターが!?」
早乙女博士は驚く。
「早乙女博士!俺達をここから出したことが間違いだったみたいだな!」
「その声、凱か!」
早乙女博士は真ゲッターの操縦者の声を聞き、驚く。
「さ、フェイトちゃん、今度はあんた達の番だよ!」
真ゲッターは分離する。
「雅、お前達のゲッターガッツ、みせてやれ!」
真イーグル号は雅に近づき、雅は乗り込む。
「おのれ!来い、メタルビースト真ゲッター!」
to be continued.
次回、仮面ライダーディロード
ついに始まる真ドラゴン奪還作戦。メタルビースト真ゲッターの前に、真ゲッターは勝てるのか!次回『決着!真ゲッター対メタルビースト真ゲッター』お楽しみに
後書き
新カード紹介
キューティーハニー:キューティーハニーを召喚するためのカード
デビルマン:デビルマン(AMON-デビルマン黙示録-版)を召喚するためのカード
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