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呪われた銅像

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第二章

「それは」
「それはよかったな、けど」
「はい、この通りです」
「呪いは残ってるな」
「何でも呪いが解けるのは一週間後です」
「一週間か」
「あまりにも強力な呪いなので」
 その為にというのだ。
「すぐにはです」
「呪いは解けんかったか」
「はい」
 教授はレベッカに無念の顔で答えた。
「残念ながら」
「そうなんやな」
「はい、そして」
「その一週間の間か」
「待てば呪いは解けますが」
 それでもとだ、教授は話した。
「その一週間の間にです」
「悪霊がどんどん寄って来るか」
「この世界のありとあらゆる、今はまだ来ていませんが」
 それでもというのだ。
「これから一週間の間はです」
「来るんやな」
「その様です、それでお二人のお願いは」
 教授は二人にさらに話した。
「この一週間の間です」
「銅像の傍におってか」
「はい、そして」
 そのうえでというのだ。
「悪霊を倒して下さい」
「若し悪霊が来れば」
 ライアは教授にこのことを問うた。
「その時はやな」
「倒せないと」
「この街で悪さしだすな」
「そうしてきますので」
「悪霊やからな」
「放っておけません」
「何するかわからんからな」
 だからだとだ、ライアも応えた。
「来たらな」
「倒して下さい、そのことをお願いします」
「ほなな」
「よし、一週間の間守るわ」
 レベッカは教授に約束した。
「銅像をな」
「そうしてですね」
「近寄って来る悪霊はな」
「全て倒してくれますね」
「そうするわ」
「宜しくお願いします」
「そういうことでな、悪霊が寄ってきて討ち漏らせば」
 どうなるか、レベッカは自分の口からも言った。
「その時はな」
「はい、その悪霊が街で暴れる」
「そのことが問題やな」
「悪霊が街に来る」
「よし、ほなドアラの街から少し離れて」 
 そしてとだ、レベッカは教授に話した。
「そこで銅像守るわ」
「街に危害が及ばない様に」
「そうするわ」
「それでは」
 こう話してだった、そのうえで。
 二人は銅像を街から少し離れた神殿の玄室に置いた、そのうえで同行してくれた教授に対して話した。
「あとはな」
「一週間の間ですか」
「ここにおるから」
「食べものや飲みものは用意したし」
 ライアはこのことを話した。 
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