オズのキャプテン船長
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第一幕その一
オズのキャプテン船長
第一幕トロットと船長で
オズの国は島に囲まれた大陸です、そしてその周りには沢山の島々が存在しています。その島々についてです。
キャプテン船長は王宮の中でよく一緒にいてオズの国にも共に入ったトロットに対してこんなことを言いました。
「これまでわし等もオズの国のあちこちを巡ってきたけれどな」
「どうしたの?」
「いや、周りの島はな」
そこはというのです。
「あまり巡っていないんじゃないか?」
「そういえばそうね、ハイランドとローランドは行ったけれど」
トロットも船長のお言葉でこのことに気付きました。
「他にはね」
「そうだな、それじゃあな」
「今度機会があれば」
「そうした島々を巡るか」
「船旅ね」
「それに出るか」
「いいわね、私達もね」
トロットは船長の提案ににこりと笑って応えました。
「最近冒険に出ていなくて」
「暫く王宮にいるからな」
「王宮も楽しいけれど」
それでもというのです。
「冒険も楽しいから」
「だったら」
「ここはね」
まさにというのでした。
「オズマにお話して行く?」
「機会があったらって今言わなかったかい?」
「機会は作るものでしょ」
にこりと笑ってです、トロットは船長に言いました。
「そうでしょ」
「それはそうだね、じゃあ」
「早速オズマに言ってみましょう」
「それじゃあ」
こうお話してでした、そのうえで。
トロットは船長と一緒にオズの国の周りの島々に冒険の旅に出ることをオズマにお願いしに行きました、するとです。
オズマは丁度ドロシーと二人でチェスをしていましたがそれならと頷いてトロットに対して言うのでした。
「ええ、じゃあね」
「冒険に出ていいのね」
「いいわよ」
にこりと笑っての返事でした。
「それじゃあね」
「じゃあすぐに行って来るわね」
「ただね」
「ただ?」
「海に出るまでもね」
それまでもというのです。
「王宮から海に行くとなると」
「この王宮はオズの国の真ん中にあるからね」
「だからね」
それでというのです。
「それまでも結構な冒険よ」
「だからここは」
ドロシーも言ってきました。
「二人だけじゃなくてね」
「他の人達と一緒にっていうのね」
「ええ、行った方がいいわ」
こうトロットに提案するのでした。
「その方がね」
「それじゃあね」
トロットも頷きます、そしてでした。
誰と一緒に行こうかと考えているとです、ドロシーが言いました。
「今王宮には私達以外にはモジャボロさんとムシノスケ教授とビリーナがいるわ」
「じゃあその人達にお誘いかけるわね」
「そうしたらいいわね」
「ジュリアもいるけれど」
オズマは彼女の名前も出しました。
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