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蘇った邪教

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第一章

               蘇った邪教
 ガブリエラ=パスとフェリペ=アマードは今はガブリエラの神託でベネズエララパラグアから少し南に入った村に来ていた。
 その村に来たのは副宰相の太宰の命によるものだった、ガブリエラは村に入るとすぐにアマードにこのことを話した。
「副宰相さんから直々のお話やとな」
「何かって思うよね」
「どうしてもな」
 それこそと言うのだった。
「思うな」
「そうだよね」
「ほんまな」
 ガブリエラは考える顔でさらに言った。
「この村の近くにかつておった邪教」
「僕達はその征伐を言われたけれど」
「副宰相さんからな」
「副宰相さんが言われるには」
 十星連合の副宰相であり内政と外交を統括する彼がというのだ。
「やっぱりね」
「とんでもないことっていうのはな」
「間違いないしね」
「それでそれがな」
 ガブリエラはさらに言った。
「私の神託やと」
「そやったらね」
「余計に気になるわ」
「神託かどうかははっきりしていないけれど」
 それでもとだ、ガブリエラは話した。
「まあな」
「絶対にそうだよね」
「そやからな」
「余計にだね」
「今回のことはな」
「何かって思ってね」
「緊張するわ」
 こうアマードに言った、そうして二人で村の喫茶店に入った。然程大きい村でなく喫茶店は一店しかない。
 そこに入るとだった、リザードマンの十星連合陸軍大佐の軍服を着た男が待っていた。男は二人を見るとすぐに敬礼をして言ってきた。
「はじめまして、カーロス=ホアン大佐です」
「副宰相さんから話は聞いてるわ」
「はい、店主さんにもお話はしていますので」
「私等のことは知ってるねんな」
「そうですから」
 だからだとだ、大佐は二人にさらに話した。
「ここでお話をしてもです」
「大丈夫やな」
「はい、それでは」
「まずはここでな」
「お話をしましょう」
「宜しゅう頼むわ」
 ガブリエラは大佐に応えた、そしてだった。
 アマードと共に席に着き大佐と向かい合って話をした、大佐はガブリエラに対して真剣な顔で話した。
「私は軍の特殊部隊にいまして」
「ダンジョンの探索とかもか」
「そちらもよくしていて戦闘もです」
 こちらもというのだ。
「出来るので」
「それでやな」
「はい」
 だからだというのだ。
「戦闘も出来ます」
「それで今回はか」
「お二人のサポートにと」
「副宰相さんからお話が来てやな」
「カラカスから派遣されました」
「成程な」
「そしてです」
 大佐はさらに話した。
「敵の教団ですが」
「邪教ですね」
 アマードは真面目な顔で大佐に応えた。 
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