仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
サーフィス
前書き
間田編。
っと言っても、1話完結。
ミナミが悪女っぽいです。注意!
私が学校に行ってない間に、なんか色々とあったらしい。
まず、小林玉美っていうスタンド使いとの戦いで、広瀬君がエコーズというスタンドを手に入れたこと。広瀬君に負けた小林は、広瀬君の舎弟みたいになったこと。
そんなわけで、校門のところで小林がポケ~っとしてたわけで。
私達と下校してきた広瀬君を見つけると、笑顔で手を上げて『康一どの~』って言うんだ。外見からもいかにもゴロつき系だけどさ、広瀬君にどれだけやられたんだろう?
そして私を見ると。
「おおお! だ、ダイナマ~イツ!」
って、びっくりされた。
「ミナミさんには、絶対手を出しちゃダメだからね?」
「へへへへ、そんなこたぁしやせんぜ! 康一どの~。もしや…、康一殿の彼女さんですかい?」
「ち、違うよ! ミナミさんは、仗助君のお姉さんで友達だよ!」
「あっ、通りで…。」
私と仗助を見比べて顔が似てるってことに気づいたみたい。
小林は、わざわざ来たのは、スタンド使いの情報を持ってきたからだと言った。
間田敏和。
この学校に通う、三年生だと言った。
スタンド使いだという確証はないらしいが、不可解な事件が三月にあったらしい。
っというのも、間田が親友との喧嘩の後、その親友が家で自分で自分の左目をシャーペンで抉ったらしい。もう、聞くだけで痛い…。
確かに不可解だ。スタンド使いの可能性はあるかもしれない。
「姉ちゃん。悪いけど、先に帰っててくれ。」
「行くの?」
「ああ。」
「分かった。」
「じゃ、行ってくるぜ。ついてくんなよ?」
仗助が念を押してそう言ってきた。
私が戦闘向けのスタンド使いじゃないし、なにより私の身の安全を考えてのことだろうけど……。
ごめんね…。仗助。
私…、保険かけとくわ。
私は、仗助と広瀬君が校舎に行くのを見送った後、校門近くでこっそりと待った。
1時間もしなかっただろうか…、やがて間田が仗助(?)と共に校舎から出てきた。
私は、間田が校門を通り過ぎようとしたところで。
「こんにちは。」
「えっ!?」
「久しぶりですね。」
そう。私は、彼を…、間田を知っている。
あ~らら、すっごい焦った顔して。顔真っ赤だよ?
「ど、どどどどど、どうしたんですか!? な、なんでこんなところに!?」
「間田さ~ん? 知り合い?」
「あ、仗助。そうなのよ。」
「知り合い!?」
「顔見て分からない? 双子なのよ、私達。」
「ふたご~!?」
「ところで、どうして仗助が、この人と?」
「いやぁ、ちょいと…。」
仗助(?)がそう言う。
「ところで、間田さんとはどういうご関係で?」
「なにって、去年ぐらいに告白されたのよ。お友達さんと一緒にね。」
「へ~。そんなことが。」
「それで、その前には、あま~いコーヒーゼリーご馳走になっちゃった。あの時は、ありがとうございます。」
「へ!? あ、あ、ど、どうも…。」
「ところで…、今、お時間あります?」
「えっ!?」
「もしかして、ご都合悪いですか?」
「えーと…、えーと…! その、俺、今、大事な用があって…。」
「それって、“あの時のお返事”を聞けないほど大事なことですか?」
「えっ!?」
「どうなんですか?」
「っ…!」
うふふふ。メッチャ困ってる。
「いいんじゃないっすか~。間田さん。」
仗助(?)が背中を押す。もしかして、自立したスタンド?
「間田さん。」
話しかけたら、ビクッてしてる。顔真っ赤かでゆでだこみたいに。面白い。
私は、ずずいっと顔を近づけてやった。
「お時間…いいですか?」
ささやきかけるように聞いてみた。
「ぅううううううううう! い…いいいいいいい、行きます! 行きます!!」
かかった…。
「じゃあ、ここじゃ人の目が気になるから…、人目の無いところに行きます?」
「も、もももも、もちろんっす!!」
「でも、…その前に。」
「?」
「頭から、“根っこ”が生えてるよ…。“仗助”。」
「ーーーーえっ!?」
仗助の贋物の額にあるネジから、赤い根っこが生えていた。
ま、最初から分かってたんだけどね。
双子舐めんな。そして、私のスタンド…、このときだけは、ナイス。
一変して青ざめる間田の肩を、後ろから本物の仗助が掴んだ。あらら、目の下からメッチャ血が出てる。
「そうそう。人目あるけど、返事出しとくね。……ごめんなさい。お付き合いは、できません、だよ。」
そう言ってる間に、ボッコボコ。あと、贋物仗助は、木の人形になった。
こうして、間田の空条さんへの襲撃事件は、未遂で終わりました。
後書き
1話で、間田退場。
去年ということは、ミナミが中学生の時(すでに外見は中学生っぽくなかった)。
間田の性格考えたら、告白するなんてあり得ないかな?
でも友達と一緒で勇気出して告白(ミナミが年下だと知らず)。けど、ミナミは、返事を保留してた。そして、間田は、自分の学校にミナミが入学したことを知らなかった。
ミナミ自身もまさかこんなところで、間田との接点が出来るとは思わなかった。あと、ぶっちゃけ、告白の件は小林から写真を見せられるまで忘れていた。
あと、サーフィスから根っこ生えてますけど、ミナミが制御したわけではありません。勝手に生えました。
ページ上へ戻る