魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第二百二十七話
「にゃ、にゃ、みゃ、みゃ…ぁ」
「あら? どうしたの?」
食事が終わり、俺は猫化して朱美さんに撫でられていた。
膝に乗っけてるのはいいんだ。うん。
でもなんで近くにハサミとかの刃物置いてるの? わざとなの?
「うふふふふ……」
た、たすけてー。
「何をびびっとるんだお前は。刺されても死なんだろ」
「うにゃー………」
そういう話じゃないじゃん?
「朱美さん。一夏は頑丈なのである程度雑に扱っても大丈夫ですよ。
もっともその後どうなるかは保証しませんが」
「あらぁ、こわいわぁー」
クスクスと笑う朱美さん。
うん。怖い。
それはそうと……。
「うみゃぁー!」
「どうしたの? 一夏?」
「おりむーはかんちゃんがペンタブ持ってるのが嫌みたいだよ~」
「なんで? 絵になるのに」
「ふにゃー!」
その絵の中の俺が猫のままならな!
「美少女に抱き抱えられて涙目の男の娘って萌えると思うの」
「簪? さすがにこの年で少女なんて言われると私でも傷つくのよ?」
「お母さんの童顔はもうどうにもなりそうにないから諦めたら?」
「…………………言うようになったわね貴方」
頬をピクピクさせてひきつった笑顔を浮かべる朱美さんの顔はちょっと面白かった。
「いいじゃん。ロリ顔で。使用人とか部隊の人とか、合法ロリって言ってるし」
カッカッカとペンタブでイラストを書き続ける簪。
朱美さんは笑顔だが目が笑ってない。
「だ、誰が言ってたのかしら?」
「んー………実動部隊の皆?」
今ブチって聞こえたのは気のせいだと信じたい。
朱美さんに解放された後は簪の部屋でゲーム大会が開かれた。
大人組は朱美さんも交えて何やら話しているようだ。
要するに俺たちが追い出されたのだ。
今はロリsと簪がスマブラをやっている。
かなりの接戦だ。
っていうか簪のガチな顔初めて見た気がする。
ロリsもガチの顔だ。
そういえばコイツらネトゲやってたな。
そりゃぁスマブラくらい余裕か。
なお、俺と箒が入ると公平性が崩れる(勝負運抜きでも反応速度とか諸々)ので俺達は後ろで獣化して眺めていた。
「もふもふ……ふにふに…ふわふわ…」
で、そんな箒の尻尾をサンドイッチされている俺諸ともモフる本音。
うん。お前も結構ふにふにだよ?
「くゅ?」
箒が尻尾で俺を持ち上げて本音に差し出した。
「わぁ…ありがと~」
おい箒どういう事だ?
「くゅ」
ゲスだなお前!? お兄ちゃんお前をそんな悪い娘に育てた覚えありませんよ!?
「くゅぅー」
あっはい……返す言葉もございません…。
しょうがない。大人しく本音に撫でられよう。
コイツ撫でるの上手いし。
本音の腕に抱かれながら四人のスマブラを観戦していたが、どうも実力が拮抗しているようで決まらない。
簪はテクニックを駆使しているしロリsは動体視力などの身体能力でのゴリ押し。
という訳でマリカーに内容を変更して再び勝負だそうだ。
マリカーなら運の要素も入るしな。
結局、最終的に勝利したのは簪だった。
どうやらショートカットは自重していたようだが、埒が明かないとの事で解禁。
それでも接戦だったロリsはヤベーと思う。
寝転んだ簪に抱き枕にされること二時間。
部屋の外が少し騒がしくなった。
どうやら実動部隊、つまり楯無と刀奈とその部下達が帰ってきたらしい。
「ん。お姉ちゃん達帰ってきたね。行く?」
「にゃーん」
簪の腕の中から出て、獣化を解く。
「行こっか」
簪に連れられ、向かった先は屋敷の裏手にある広場だ。
そこにマイクロバスが三台。
そして、降りてくる面々は全員が負傷していた。
「どういう事だよ…オイ」
そして、担架に乗せられていた楯無には、右腕が存在していなかった。
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