ドリトル先生と姫路城のお姫様
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第五幕その十一
「お茶に親しみ様になって」
「そこからだね」
「茶道が武士の人達の間に広まって」
「庶民の人達にも伝わって」
「それでだね」
「お茶も広まったんだね」
「皆が飲む様になったんだ、それお茶を飲むとお菓子も食べたくなるから」
甘いものもとです、お饅頭を食べつつお話する先生でした。
「それでね」
「僕達もこうしてだね」
「お茶とお菓子を楽しめる様になったんだね」
「日本でもね」
「そうなったんだね」
「そうだよ、千利休さんがいてこそだけれど」
それでもというのです。
「織田信長さん、そしてその後の豊臣秀吉さんもお茶に親しんでね」
「金色の茶屋だって造ったしね」
「大阪城にあるよね」
「あれ凄いよね」
「あんなの造らせる位だったからね」
「茶道、お茶は余計に定着したんだ」
この人もお茶に貢献したというのです。
「そうだったんだよ」
「お城や戦だけじゃない」
「戦国の世も終わらせたし」
「それにだね」
「お茶にも貢献したんだね」
「文化にもね、そう思うと」
先生は残り少なくなったお茶を飲みつつさらにお話します。
「あの人達は凄いね」
「そうだよね」
「秀吉さんは姫路城を築いたし」
「そうしたことも考えると」
「戦国時代はあの人達ね」
「全くだね、そして秀吉さんは」
この人はといいますと。
「どうもこのお城のお姫様に会っているね」
「おさかべ姫に」
「そうなんだ」
「どうもね。宮本武蔵さんもみたいだけれど」
この人だけでなくというのです。
「あの人もね」
「会ってたんだね」
「最初に姫路城を築いただけに」
「そうだったんだね」
「そうみたいだよ、そして代々の城主さんがね」
秀吉さんの後の人達もというのです。
「会っていたみたいだよ」
「成程ね」
「最初の城主さんが秀吉さんだしね」
「だったらね」
「あの人が最初に会ったのね」
「そうだったんだね」
「そうみたいだよ、そしてその年のお城のこととかを聞いていたみたいだね」
そのおさかべ姫からというのです。
「どうやらね」
「ううん、凄い縁だね」
「秀吉さんも妖怪と関係があって」
「そしてだね」
「会っていてね」
「お話を聞いていたんだね」
「そうみたいだね、大阪の印象が強い人だけれど」
大坂城を築いただけにです。
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