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ドリトル先生と姫路城のお姫様

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第三幕その九

「一つのお料理を確実に食べるね」
「そうだね、やっぱり僕は」
 まさにとです、先生は皆に応えました。
「学問、論文でもね」
「お食事もね」
「一つ一つ確実に食べていくね」
「飲むことだって」
「そして絶対に残さないね」
「そういうこともしないね」
「残さない様にしたのは日本に来て特に」
 まさにと言うのでした。
「残さない様になったね」
「そこも変わったね」
「いや、何ていうかね」
「先生は日本に来てどんどん変わって」
「長所が伸びたね」
「さらに」
「それならいいことだよ」
 先生は皆ににこりとして言いました。
「僕にしてもね」
「そうだね」
「先生の学問も凄いことになっているし」
「イギリスにいた時は誰も来ない病院にいるだけだったのに」
「今では大学教授になって」
「論文も大量に書いてるし」
 その論文もというのです。
「一つ一つね」
「そうしているから」
「やっぱり凄いね」
「物凄くよくなったよ」
「今の論文は日本語で書いているけれど」
 天守物語のそれはです。
「日本語で書くこともね」
「なかったね」
「イギリスにいた時は」
「本当に変わったね」
「何もかも」
「そうしたことも」
「そう思うよ」
 まさにと言ってです、そのうえで。
 先生は皆と一緒にお茶を飲んでセットも楽しんででした、それからまた論文を書いていきます。そうしてでした。
「甘いものを食べて飲むとね」
「論文もはかどるわね」
「そっちも」
「そうなるわね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「ティーセットは欠かせないよ」
「先生にとってはね」
「論文を書くうえでもそうだね」
「三時のティータイムはいいエネルギー補給だね」
「そして憩いの時間でもあるね」
「その通りだよ、僕にとって三時のティータイムは」
 また言うのでした。
「絶対だよ」
「絶対のものだね」
「学問においても」
「三度のご飯と同じだけ大事だね」
「その通りだよ、僕は実質一日四食だね」
 そうなっているというのです。
「ティータイムも入れたら」
「イギリスだと女王陛下も楽しまれているしね」
「あの方もね」
「三時は絶対にお茶を楽しまれているし」
「ティーセットをね」
「そう、イギリスは食べることでは散々言われているけれど」
 それでもというのです。
「ティータイムはね」
「これはね」
「評判いいよね」
「イギリスのお食事でもね」
「世界的に評判いいわね」
「お菓子はね」
 イギリスのそれはというのです。 
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