フォース・オブ・イマジナリー
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Turn:08 武装ゲージ
前書き
強くなるため可能性を模索し続けたヤイバ
そんなヤイバが自らの答えに賭け出場したショップ大会
彼の前に思わぬ強敵が立ちはだかった
「うーん………」
3種類のギフトマーカーを前にアリサが唸っていた
「まだ悩んでるのか?」
そんなアリサに声をかけるヤイバがマーカーを覗き込む
「ねえ、このギフトマーカーってどれが強いの」
Turn:08 武装ゲージ
用事があって遅れたヒトミがショップに入るとヤイバとアリサが話しているのが見えた
「難しい質問だなぁ、基本的にどれが一番強いっていうのはないんだ、3種類のギフトはじゃんけんの関係、互いに得意不得意があって、どれが一番強いっていうのはないんだ」
そういってフォースとプロテクトのギフトマーカーを手に取るヤイバ
「例えば、フォースはプロテクトを相手にするのが苦手だ、でもプロテクトはアクセルが苦手」
「でもこの前お姉ちゃんアクセルに勝ってたよ」
「それはお前の姉ちゃんが強いの、それに、相性が悪いって言ってもそれだけで勝負が決まるほどじゃないさ」
「慣れてるよね、ちっちゃいこの扱い」
説明するヤイバにヒトミが声をかけた
「まあな、俺にも妹がいたんだ、親が離婚して離れ離れになっちゃって………今頃どうしているか」
幼い頃の思い出を頭に浮かべ小さく笑うヤイバ
「はーい、今からショップ大会の受付を始めます、参加する人はこっちのカウンターで受付をお願いします」
「っと、わるい、俺受付してくる」
「頑張ってね」
受付の方へ行くヤイバを見送るヒトミとアリサ
「お姉ちゃんは出ないの?」
「私はこういうのはいいかな」
「えー、お姉ちゃん強いのにもったいない」
「ありがとうございました」
ファイトに勝利したヤイバはデッキをまとめ始める
「(何とかここまでは勝ってきてるか………問題はまだ試せていないあのカード)」
ここまでのファイトを思い返していると突然周囲から歓声が響く
驚いてヤイバもそちらを見る
ちょうどファイトが終わったところのようでタクヤが悔しそうにしていた
相手の女性は緊張した様子もなく落ち着いて眼鏡のブリッジを上げた
「初めて見る相手だな………」
「近くでクエストしてきたんだって、彼女強いわよ」
ミライに礼を言ったヤイバは参加人数を見直してみる
「(っと………人数的に次が最後、俺の相手は………)」
先ほどタクヤを破った女性を見るヤイバ
お互い負けなしで来ているため二人が当たる可能性が高い
互いにテーブルにつきファーストヴァンガードをセットする
「初めて見る人ね………」
「最近越してきたんだ、名前は宮導ヤイバ」
「日下ツムギよ、よろしくね」
ファイトを始めるためカットを終えたデッキからカードを引く二人
1枚ずつ慎重に引くヤイバと違ってツムギは5枚のカードを一回で掴んでスムーズに手元に並べた
「相手はずいぶん慣れてるね、すっごく強そう」
「なんでお姉ちゃんが緊張してるのよ」
そわそわと落ち着かない様子にアリサが苦笑する
「実際俺なんか手も足も出なかったからな」
そこへタクヤとスグルがやってきた
「彼女、いろんなショップ大会で優勝している強豪だよ、ここにいる人のほとんどは優勝が彼女で決まりだって思ってるみたいだ」
「宮導君だって強いもん」
「それは僕たちも知ってるさ」
「てかなんでお姉ちゃんがむくれるの」
「「スタンドアップ!ヴァンガード」」
ファーストヴァンガードを開き惑星クレイ、ドラゴンエンパイアの高原へと降り立つ二人のファイター
「ぐらいむ!」
「ドラゴンエッグ」
卵の中から飛び出したような小竜のユニットにツムギがライドする
小さな体で精一杯ぐらいむを威嚇していた
「たちかぜ?私あれ初めて見るかも」
「たちかぜは凶暴なディノドラゴンを中心とした野生のドラゴンたちだよ、力がすべての強靭なユニットたちだ」
初めて見るクランに戸惑うヒトミに対してスグルがわかりやすく説明を始める
「ライド!ナイトスクワイヤ アレン!ぐらいむのスキルで1枚ドロー」
「ライド!ソニックノア!ドラゴンエッグのスキルで1枚ドロー、もう1枚ソニックノアをコール、ヴァンガードのソニックノア(8000)でアレン(8000)にアタック」
ソニックノアが一体ずつヴァンガードとリアガードに姿を現すとヴァンガードのソニックノアが勢いよくアレンに向かってくる
「ノーガード!」
Drive check
【翼竜スカイプテラ】
トリガーなし
勢い良く突進したソニックノアの突進でアレンが吹っ飛ばされ大きく後退する
1st damage
【ナイトスクワイヤ アレン】
トリガーなし
「リアガードのソニックノア(8000)でアレン(8000)にアタック」
何とか体勢を立て直したアレンにリアガードのソニックノアが飛び掛かる
2nd damage
【小さな賢者 マロン】
トリガーなし
「今なんでヴァンガードから殴ったんだ?」
ファイトを見ていてふとタクヤが漏らした言葉にヒトミとアリサは首をかしげていた
「ああ、普通ヴァンガードとリアガードが一体ずつで相手のヴァンガードが同じパワーなら、基本的にリアガード、ヴァンガードの順からアタックして、攻撃回数が無駄にならないようにするんだ」
「多分トリガー構成の問題よ」
スグルの説明に割り込んだのはミツキだった
「確かに攻撃回数が無駄になる可能性もあるけど、トリガーの組み合わせ次第じゃヴァンガードからアタックするのも頷けるわ」
「嘘っ!?綺場ミツキ!?本物?」
「あー、アリサ会うの初めてだっけ」
「てか、お前らファイト見てなくていいのかよ」
「ライド!沈黙の騎士 ギャラティン!ういんがるとぽーんがるをコール!」
ギャラティンが鞘から剣を抜いて構えるとういんがるとぽーんがるがどこからか降りてきた
「ぽーんがるのスキルで1枚ソウルチャージ」
Soul chtage
【世界樹の巫女 エレイン】
「トリガーなのでぽーんがるのパワーを+5000!ういんがる(8000)のブーストしたぽーんがる(21000)でヴァンガードのソニックノア(8000)に攻撃!」
ぽーんがるが勢いよく駆け抜けソニックノアの腹に頭突きを喰らわせる
1st damage
【暴君 デスレックス】
トリガーなし
「ギャラティン(10000)でソニックノア(8000)にアタック!」
ぽーんがるが身を反転させ自陣に戻っていくのと入れ替わりに刀の柄に手をかけたギャラティンが向かっていく
「来なさい!サベイジ・シャーマン(20000)」
包帯のようなものを全身に巻きフードを被った女性のユニットが降り立ってギャラティンの剣を手で受け止める
Drive check
【沈黙の騎士 ギャラティン】
トリガーなし
「ヴァンガードの攻撃は通らないか………」
「ぽーんがるのパワーアップで両方の攻撃をガードするのは無理と踏んで、ヴァンガードを確実に止めに行ったんだ、もしヴァンガードを通す選択をして、クリティカルトリガーでも出たら大変だからね」
「なるほど………」
素早く、なおかつ的確な判断
これだけでも相手が巧いことがわかる
「ライド!餓竜 メガレックス!ソニックノア、後ろへ」
メガレックスが指示するとソニックノアはジャンプして後ろに下がる
「翼竜 スカイプテラ、アテンプトマンモス、来なさい」
地面の下から現れた大きな牙をもつユニットと上空から翼をもったユニットがそれぞれ現れる
「スカイプテラ(8000)のブーストしたメガレックス(16000)でギャラティン(10000)を攻撃
「エレイン(20000)でガード!」
メガレックスが突進して尻尾を振り下ろすとそれをエレインが身を呈して受け止めた
「さっきの仕返しね、ここで20000のエレインを切ったことでトリガーが出てもメガレックスのパワーは26000どまりでギャラティンには届かない」
ミツキはヤイバのプレイングに感心していたが同時に危惧もしていた
さっきのヤイバと違って今はリアガードの攻撃が残ってる
Drive check
【草食竜 プルートザウルス】
フロントトリガー
メガレックス=26000
アテンプトマンモス=19000
「あれはフロントトリガー!?」
「そう、だから相手はヴァンガードからの攻撃にこだわったの、フロントトリガーが出ると、先にリアガードから攻撃していた場合、攻撃済みのユニットはパワーアップの恩恵が無駄になってしまう」
ミツキはツムギのデッキに眠るフロントトリガーの可能性に気付いていた
彼女の豊富な経験の裏付けだろう
「ソニックノア(8000)のブースト、アテンプトマンモス(27000)でギャラティン(10000)にアタック」
ソニックノアから力を受け取ったアテンプトマンモスは勢いよくギャラティンに向かってくる
「ソニックノアのスキル、武装ゲージ」
「武装ゲージ?」
「始まったね、タクヤはあれにやられたんだ」
聞きなれない言葉にヒトミは首をかしげるがスグルは冷や汗をかいていた
「山札の上から1枚を裏でアテンプトマンモスの下に」
裏向きのカードがアテンプトマンモスの下にソウルのように置かれた
「まるでソウルみたい………」
「武装ゲージはたちかぜのユニットがスキルを使うための弾丸みたいなものだ、あれがあると厄介だよ」
アテンプトマンモスが鼻の銃口から弾丸を放つ
「アテンプトマンモスのスキル、相手は手札からガーディアンをコールするとき2枚以上同時に出さなければいけない」
「厄介なスキルだな………」
「え!?コストは?」
「ないよ、アテンプトマンモスは常にその状態でアタックできる」
驚くヒトミとアリサにスグルが説明する
「たちかぜの強みは武装ゲージが生み出す圧倒的な攻撃力、それともう一つ………」
「さすがにこれ以上手札は削れない………ノーガードだ」
アテンプトマンモスの弾丸がギャラティンに降り注ぐ
3rd damage
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカルトリガー
パワー=沈黙の騎士 ギャラティン(20000)
クリティカル=沈黙の騎士 ギャラティン(クリティカル2)
「くっ、意味がないか」
「ソニックノアのブーストしたアタックが成功したとき、他のリアガードを1枚退却させて1枚ドロー」
スカイプテラが消滅し新たにツムギがカードを引く
「そして退却したスカイプテラのスキル、自身のターン中このユニットが退却したとき、カウンターブラストしてこのカードを手札に戻せる」
「えー!?ガードに制限かけた上にドローして、さらに手札に戻して………なんなのあのデッキ!?」
「恐竜さんつよーい」
たちかぜの強力なスキルにあっけにとられるヒトミとアリサ
「でも………」
スグルの言葉と共にアテンプトマンモスが全身から煙を吹いてその場に腰を落としてしまった
「え?なにあれ?煙吹いてる?」
「アテンプトマンモスは攻撃すると自身についている武装ゲージを1枚捨てないと退却してしまう、これを絶対やらないとダメなんだ」
「なにそれ?ガス欠ってこと?」
だがこの欠点は後方に控えているソニックノアがカバーしている
「(一見力で押し切るだけのパワーデッキに見えるけど、たちかぜはかなり計算されたデッキだ………)」
カードをドローし自身の手札を確認するヤイバ
「とにかくできることを片っ端からやっていくしかない」
ヤイバの3ダメージに対してツグミはまだ1ダメージ
ここで点数を詰めなければ厳しい
「戦士たちの神よ!出でて神秘の力を振るえ!ライド!ソウルセイバー・ドラゴン!」
上空に掛かった黒雲の隙間から一筋の光が差し込む
その光が翼のように大きく広がったかと思うと神々しい輝きを放つ竜が光の中から姿を現した
「イマジナリー・ギフト!フォース!」
ぽーんがるの体に光に祝福の光が宿る
「ギャラティンとぽーんがるをコール!」
空いていたもう片方のリアガードに新しいリアガードが出現する
ギャラティンが柄から剣を引き抜きぽーんがるが吠える
「ぽーんがるのスキルでソウルチャージ」
Soul chtage
【ういんがる】
「トリガーじゃないからパワーは上がらないか………」
「でも、今のういんがるがソウルに置かれた5枚目のカード」
「あっ!じゃあ」
「ソウルセイバー・ドラゴンのスキル発動!5枚のソウルを支払い6枚のユニットにパワー+15000!ホーリーチャージング・ロアー!」
ソウルセイバー・ドラゴンの翼から放たれる光がユニットたちに降り注ぐ
「ソウルセイバー・ドラゴン(28000)でメガレックス(9000)にアタック!」
Soul chtage
【ういんがる】
ソウルセイバー・ドラゴンの手に集まった光がメガレックスに向かっていく
「ノーガード」
Twin drive check
1st check
【アルフレッド・アーリー】
トリガーなし
2nd check
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカル=ソウルセイバー・ドラゴン(クリティカル2)
パワー=沈黙の騎士 ギャラティン(35000)
ソウルセイバー・ドラゴンの放った光がメガレックスを貫き巨体が倒れ伏した
2nd damage check
【餓竜 ギガレックス】
トリガーなし
3rd damage check
【アークバード】
ドロートリガー
パワー=餓竜 メガレックス(19000)
1枚ドロー
「ぽーんがる(23000)のブーストしたギャラティン(58000)でメガレックス(19000)にアタック!」
ギャラティンが勢いよく突っ込んでいき剣を振るう
立ち上がったばかりのメガレックスは再び膝をついた
4th damage check
【暴君 デスレックス】
トリガーなし
「ういんがる(23000)のブーストしたぽーんがる(56000)でメガレックス(19000)にアタック」
「ノーガードよ」
「相手はこのターンのガードを捨てたね」
「どういうこと?」
「多分、今のアタックに関しては止めようと思えば止められた」
ツムギの手札を注視するヤイバ
その枚数は7枚、それだけあれば今のアタックはガードに使えたはず
「(このターン、ソウルセイバー・ドラゴンのスキルで防げないと考えて手札を温存してきたな、クリティカルトリガーが出たといってもこのターンじゃ決めきれない、それがわかっていたから無駄に手札を使わずに………)」
「今度はこちらの番よ………喰らいつくせ、荒ぶる竜 その強大なる力で眼前の敵をせん滅せよ!ライド!」
地面の下から地表を砕いて這い出た巨大なディノドラゴン
鋭い武装に身を包みながら力強い方向で周囲を威圧していた
「餓竜 ギガレックス!イマジナリー・ギフト アクセル!」
新たなサークルが出現しそこに光が宿る
「アクセルサークルに暴君 デスレックス、スカイプテラ2枚と餓竜 ギガレックスをコール」
ユニットを並べて決めに来るツムギ
それでも手札がまだ3枚残ってる
「その3枚は防御用か………」
「どうかしらね、スカイプテラ(8000)のブーストでギガレックス(20000)の攻撃、そのときスキル発動」
山札の上から素早く6枚抜き取ったツムギはそれらをリアガードに武装ゲージとしてセットする
「任意の枚数のリアガードに武装ゲージをセット、こちらのリアガード一体につきパワー+5000」
「リアガードが6枚………ってことは」
「ギガレックス(50000)でソウルセイバー・ドラゴン(13000)を攻撃!」
「50000!?」
「ノーガードだ」
Twin drive check
【突撃竜 ブライトプス】
トリガーなし
2nd check
【サベイジ・シャーマン】
ヒールトリガー
パワー=餓竜 ギガレックス(22000)
ダメージ回復
「暴君 デスレックスで攻撃するとき、スキル発動」
デスレックスは攻撃前にスカイプテラへと迫った
「ヴァンガード後ろのスカイプテラを退却、相手前列のリアガードを1枚選び退却させコストにしたユニットの武装ゲージ1枚につきパワー+10000」
スカイプテラには武装ゲージが一つついていた
そしてデスレックスがいるのはアクセルサークル、つまり
「デスレックス(32000)でソウルセイバー・ドラゴン(13000)にアタック」
「エポナ(15000)2枚でガード!」
突進してくるデスレックス目がけてエポナが2体勢いよく突っ込んでいく
デスレックスのパワーに圧倒されてしまい撃ち負けてしまうが何とか突進を止めることは出来た
「ソニックノア(8000)のブーストしたアテンプトマンモス(17000)でソウルセイバー・ドラゴン(13000)にアタック!ソニックノアのスキル!武装ゲージ!」
アテンプトマンモスが弾丸を放ってソウルセイバー・ドラゴンを攻撃する
弾丸を浴びたソウルセイバー・ドラゴンはゆっくりと地面に腰を落とした
5th damage check
【アルフレッド・アーリー】
トリガーなし
「スカイプテラ(8000)のブースト!ギガレックス(30000)でソウルセイバー・ドラゴン(13000)にアタック!」
ギガレックスが勢いよく突っ込んでいき大口を開けてソウルセイバー・ドラゴンへと迫る
「閃光の盾 イゾルデ(守護者)!」
イゾルデが盾をギガレックスにかませて何とか攻撃を受け止める
暴れるギガレックスを抑えて必死に抵抗して何とかソウルセイバー・ドラゴンを守り切った
「「ふぅ~」」
「みてるこっちまでハラハラしちゃうわね」
安心して今にも崩れ落ちそうなスグルとヒトミを見てクスクスと笑うミツキ
「でも見て、ヤイバさん手札がなくなってる」
「そうね、しかも前列が一つ空いてる、あそこはフォースもないし残ったリアガードもパワー不足、おまけに前列にはアテンプトマンモス」
「だとすると次がラストターンになるね、少ない枚数であの攻撃をしのぐのは難しい」
「じゃあ、欲しいのは攻撃に使えるユニットか、それとも………」
意を決して山札の上のカードを引くヤイバ
「あっ!これは………」
その手にあるのは新しく手に入れた切り札、この状況を切り抜けられる可能性を秘めたカード
「光臨せよ………戦士たちの主!ライド!」
樋爪の音を響かせ地面を掛ける青き騎士馬
フィールドの中心に降り立つとその背に跨る鎧をまとった戦士が剣を掲げる
「騎士王 アルフレッド!」
「アルフレッド!?」
「新しいグレード3………ということは!」
「イマジナリー・ギフト!フォース!」
前列のぽーんがるにもう1枚のギフトを乗せるヤイバ
これでこの列はパワーが20000上がって36000
「アルフレッドのカウンターブラスト!山札より来たれ!」
光を背後から浴びながら一人の騎士が立つ
その手に持った剣を掲げ大きく振るう
「ブラスター・ブレード!」
「ブラスター・ブレードですって!?」
思わぬユニットの登場にツムギも驚きを隠せずにいた
「スキル発動!アテンプトマンモス!退却せよ!」
ブラスター・ブレードが突き出した剣から放たれた光がアテンプトマンモスを貫いた
「これでインターセプトできるユニットはいなくなった!」
「しかもアルフレッドの効果でブラスター・ブレードはパワー+5000、合計23000、そしてアルフレッド自身も、スキルでパワー23000」
「騎士王 アルフレッド(23000)でギガレックス(12000)にアタック!」
「(ここを防ぐなら、トリガーを考慮するとスカイプテラ(10000)とプルートザウルス(15000)の2枚を切って25000でガード、でもそれだと残りの列)
残りの手札はプルートザウルス(15000)とサベイジ・シャーマン(20000)、ブラックキャノン・タイガー(15000)に突撃竜 ブライトプス(5000)
「(ぽーんがるの列を止めるのにサベイジ・シャーマンとブライトプスを使って、残りの2枚でブラスター・ブレードは止められる、ぽーんがるにトリガーが乗っても、1枚だけならブラスター・ブレードに回す分で防げる、ただ、それをやるとこっちも手札ゼロ、確実に行くなら、ここをノーガードか、サベイジ・シャーマンをここで使って多目にシールドを割くか、どちらにしてもトリガー次第………ここは)ノーガードよ」
「ノーガードを選ぶのか」
「多めにシールドを割く場合、トリガーの結果にリアガードのガードを左右されてしまう、ここを通せば余裕をもってリアガードの攻撃を防げるし、攻撃に使うユニットも残せる、ただしそれは………」
「ツインドライブ!」
Twin drive check
1st check
【ういんがる】
トリガーなし
2nd check
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
パワー=ブラスター・ブレード(20000)
クリティカル=騎士王 アルフレッド(クリティカル2)
「クリティカルトリガーが出なかった場合だ」
アルフレッドが愛馬に跨り剣を振り上げる
振り下ろされた剣から放たれた光がギガレックスを直撃する
5th damage
【翼竜 スカイプテラ】
トリガーなし
6th damage
【アテンプトマンモス】
トリガーなし
「(トリガー1枚、か………私がアルフレッドにシールドを割いていたら、残りのシールドは50000、片方をノーガードすれば止められた………でも、それはクリティカルトリガーが1枚だけの場合の話、2枚出た場合だと結局その方法じゃ止められない、どれが正しいなんて………言えないか)」
ため息を零しながら手札を置くツムギ
「いいファイトだったわ、機会があったらまたやりましょう」
そういって手を差し伸べたツムギにヤイバも笑顔で応じた
「アテンプトマンモスのインターセプトが残っていれば確実にガードできただろうね」
「すごい緊張感だったぁ、ね、お姉ちゃんもそう思う………あれ?」
アリサが覗き込むとツムギとデッキに関して楽しそうに話すヤイバの姿
「お姉ちゃん?」
「えっ?ああ、なに?アリサ」
「やっぱりお姉ちゃんも大会出ればよかったんじゃない?」
「ええっ!?」
後書き
次回予告
「ツムギさんのたちかぜ、強かったなぁ」
「ありがとう、私も結構気に入ってるのよ」
「たちかぜはミリタリー色の強いクランだし、有能な女指揮官って感じがする」
turn:08 ヴァンガード普及協会
「よく言われるわ、私自身はオラクルのイメージ強いらしいけど」
「あー、確かに似合いそう」
「でもね、たちかぜの力強い姿、私は大好きよ」
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