魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
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第60話 真希様大暴走 【犠牲者:黒崎】
前書き
翌日の夜の話。
エロ注意。
「ん、ふ……は……どーしましたか? 酔っちゃいましたかね……ん」
琴葉を壁際まで追いやって、逃げられない様にしながら深くキスをする。
……あー好き。好きだ。
前みたいに喧嘩してるんじゃない。
お互い笑顔で話せる。
「ん……ふっ……?」
声も、髪も好き。
昨日開けたらしいピアスホールも、色っぽくて好き。
「ちゅ……ん……ンンッ!」
仕事してる時は鋭い視線が、一緒に居る時は凄く柔らかくて。
強くて、美人で、優しくて。
「かな、ぇ……さ、っ……ん、ンン———‼︎」
好き。
全部、すき。
「は、あ……ん……こくっ」
今、飲んでくれた……可愛い。
「ぁ、う……ら、めっ……っかなめさ、」
ビクリと琴葉の細い体が跳ねる。
ズルズルと床に寝転ぶ状態になって、顔を隠しながら肩で息をする。
え、もしかして……
「今、イッ……」
そこで雰囲気をぶち壊す様にバァンッ‼︎‼︎ と大きな音を立ててドアが開く。
その音によって酔いは冷め、体に溜まった温度も去っていく。
「てめえ、琴葉に手ぇ出しやがったなコロス」
ドアの向こうにいたのは、真希さんだった———
◇ ◇ ◇
「オラ琴葉ぁ‼︎ 何か俺様に言う事はぁ⁉︎」
「無い」
「てめえ表出ろやお望み通りボコしてやんよ」
「冗談です警戒心が足りませんでしたすみません」
「てめえは俺様の人形だろうが。他の男に構ってんじゃねえ」
「……最近出てきた新キャラのくせに、生意気なんだよ」
「あ゛ぁん? 肋全部折った後に窓から捨てて海に沈めんぞ」
「はっ、温いですね。もっと、体を細切れにして再生不可能にしたあと溶岩にでもぶち込んで蘇生不可能にしないと」
「じゃあやってやるよ覚悟は出来てんだろぉなぁ?」
「すみません本気にしないでやめてくださいその手に持った瓶を下ろしてください!」
「……ったく、煽ってんじゃねぇぞ」
「すみません……貴方、新キャラのくせに生意気なので、ここはいっちょメインキャラである私が教育をしようかと」
「殺すぞてめえ……? てめえが教育される側だっつの」
ちゅ。
室内にリップ音が響く。
……罵声も響く。
「なに手で覆ってんだよ‼︎」
「いや、警戒心をつける練習かと思って、つい反射的に抑えちゃいました」
「消毒だよ、消毒‼︎ 俺様のキスで上書きしてやるっつってんだ‼︎」
「それ、貴方がやったら要さんもやるじゃないですか。私、何回キスだけで果てればいいんですか?」
「てめえが敏感なのが悪ぃ。消毒は消毒だっつの。さっさと口開けろや」
「自爆する結果が目に見えてるんです! やめてください‼︎」
「じゃあ無理矢理でも開けてやんよ」
……あーひどい。真希さんて悪魔じゃん。
もう言葉も出ないくらい琴葉がエロすぎて何も思わん。
マジで尊い。
「……って、琴葉! 久し振りに会えたんだからもっと楽しもうよ!」
「は……ぅっ……んっ」
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い。
目がとろんってしてるの。
十分後。
「……ぁっ……は、あ……もうおわりですか? もっと先までやってくれないんですか……?」
あとは、ご察しの通りです!
琴葉が可愛すぎて尊い。
後書き
翌日朝。
琴「(お腹も痛いし腰も痛いしお尻も痛いのですが如何すればいい)」
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