| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

マイアミの森

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四章

「これまではモンスターが出ているだけとな」
「思っていましたか」
「そうじゃった」
「そうですか、では今すぐに」
「うむ、何とかしてくれるか」
「巨人軍は放置出来ません」
 星のもの、十星連合を治め世界を救う者の一人としてだ、フォークナーは管理人に強い声で答えた。
「ですから」
「流石に軍隊にまた頼もうとも考えた」
「相手が相手なので」
「恐竜退治に忙しくてもな」
 それでもというのだ。
「無理でもとな」
「はい、ですが」
「お前さん達がか」
「必ず問題を解決します」
 森のことをというのだ。
「ですから」
「では頼むな」
「はい、それでは」
「あとこの犬喋ったけどな」
 ガーランドは管理人にこのことを尋ねた。
「特別な犬やな」
「うん、僕は実はブリンクドッグでね」
 犬がまた言ってきた。
「名前をアーサーっていうんだ」
「それで森の中に入ってもか」
「モンスターに見付からない様に動いてね」
「巨人軍にもか」
「気付かれずにね」
 その様にしてというのだ。 
「進めるんだ」
「ブリンクドッグは姿と気配を消せるからね」
 この種類の犬の特殊能力からだ、フォークナーは話した。この犬は獣として冒険者の前に敵として出ることもある。
「その点楽ね」
「うん、それでね」
「巨人軍のこともわかったのね」
「そうなんだ、そして」
「私達はこれから森に入って」
 そしてとだ、フォークナーはさらに話した。
「モンスターそして巨人軍もね」
「倒すよね」
「そうするけれど」
「じゃあ道案内するから」
 犬は自分から申し出た。
「一緒に行っていいかな」
「巨人軍のアジトまでなのね」
「そこを拠点としてモンスターもいるから」
 この森に出ている彼等もいうのだ、今回の依頼のそもそもの話である。
「じゃあね」
「ええ、案内してね」
「それじゃあね」
 犬は早速立ち上がった、そしてだった。  
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧