| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

フォース・オブ・イマジナリー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

Turn:04 ロイヤルパラディン

 
前書き
ひょんなことからミツキとファイトすることとなったヤイバ
彼女のデッキは驚くべきものだった
実力も経験も上のミツキを相手にヤイバはどこまで戦えるのか 

 
「CEOアマテラスでアタック」
「ダメージチェック、チェッ、また俺の負けだ」
ヒトミとファイトしていたヤイバだったがまたしても負けてしまう
「本当に初心者かよ、めちゃくちゃ強いじゃんか」
「教える人が上手だったからよ」
「褒めても何にも出ねえからな」
項垂れていると何やら店の奥の方が騒がしくなってきた
「なんだ?」

Turn:04 ロイヤルパラディン

「至誠の騎士 ベルギウスでパーフェクトライザーを攻撃!」
そこでファイトしていたのはミツキだった、クラスメイトの少年とファイトしている
大きな槍を携えた騎士が巨大なロボットにその槍を突き付ける
6枚目のダメージがカードに置かれミツキの勝利が決まった
「あぁ、やっぱり綺場さんは強いなぁ、あ、俺もう塾に行かなきゃ」

「綺場さん、大きな大会に出たことがあるって言ってたけど、本当に強いんだ」
「そう言えば、綺場がファイトしてるとこってあんまり見たことないな」
「私も今初めて見たかも」
「興味ある?」
「「わっ!」」
いつの間にかこちらに来ていたミツキが二人に声をかけた
「私も、あなたたちの実力には興味あったところなの」
そういってデッキを構えるミツキ
ヤイバとヒトミは互いに見合って腕を伸ばした
「じゃん!けん………」

ファイトテーブルに立つミツキとヤイバ
二人の姿が惑星クレイ、ユナイテッドサンクチュアリの白亜の城に降り立った

「はぁ~」
「まあ、またいくらでも機会はあるって」
しょげるヒトミをミライが宥める
「それに、もしかしたら面白いことになるかもよ」
「面白いこと?」

「「スタンドアップ!」」
「ザ!」
「「ヴァンガード!」」
二人の霊体が光に包みこまれる
「ぐらいむ!」
ヤイバを包んだ光が青いハイドッグへと姿を変えた
「ぐらいむ」
そしてミツキを包んでいた光もまた青いハイドッグへと姿を変える

「宮導君と同じファーストヴァンガード!?」
「そ、ミツキのデッキも彼と同じロイヤルパラディン、強いわよミツキは」
同じユニットが開かれたことに驚くヒトミ

「ライド!薔薇の騎士 モルガーナ」
ウェーブのかかった髪をなびかせる女性騎士のユニット
同じロイヤルパラディンでもヤイバのデッキとは違うようだ
「ライド!ナイトスクワイヤ アレン!ぐらいむの効果で一枚ドロー、アレンをコール」
白い鎧の騎士に姿を変え剣を構えるヤイバ
更にリアガードに同じアレンが姿を現した
「いけ!アレン(8000)!モルガーナ(8000)にアタック!」
「はっ!」
ヤイバの号令と共にリアガードのアレンが飛び出していく
手に持った剣を振り下ろしモルガーナを斬りつけた

1st damage
【スタードライブ・ドラゴン】
トリガーなし

「ヴァンガードのアレン(8000)でモルガーナ(8000)アタック!」
アレンが剣を振り上げモルガーナに迫る

Drive check
【スタードライブ・ドラゴン】
トリガーなし

「うあっ!」
アレンの振り下ろした剣の攻撃を受けモルガーナは地面にたたきつけられて倒れる

2nd damage
【ナイトスクワイヤ アレン】
トリガーなし

「やるね………でも私だって!ライド!至誠の騎士 ベルギウス」
厚い鎧に身を包んだ大きな槍を持つ騎士
先ほどのファイトで使っていたユニットだ
「(さーて、どうしよっかなぁ~)」
手札を見ながらミツキは困ったように思案した
ミツキの手札にはもう一枚ベルギウスがあり追撃に十分なカードはあるのだが
「うん、ここはコールなし、このままベルギウス(10000)でアタック」
ベルギウスが槍を持った腕を振り上げ勢いよく向かっていく

「えっ?コールしないの?」
「その理由はいまにわかるわ」

Drive check
【沈黙の騎士 ギャラティン】
トリガーなし
ベルギウスの槍がアレンを直撃する
その勢いに吹っ飛ばされたアレンはそのまま地面を数回転がった

1st damage
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカルトリガー
クリティカル→ナイトスクワイヤ アレン(クリティカル2)
パワー→ナイトスクワイヤ アレン(18000)

「って言ってもパワーアップの意味はないか」
「私はこれでターンエンド」
「それじゃ、俺の番だ!闇を切り裂け!光の剣!ライド!」
光を背後から浴びながら一人の騎士が立つ
その手に持った剣を掲げ大きく振るう
「ブラスター・ブレード!」

「出た!ブラスター・ブレード!………あっ!」
本来ブラスター・ブレードの登場時にはコストを支払うことで相手前列のリアガードを退却させるスキルが使える
だが今ミツキの前列は両方とも空いている
「そっか、このユニットが来るのをわかっていたから綺場さんはユニットをコールしなかったんだ」

「(これがブラスター・ブレード………ロイヤルパラディンの使い手としてこれほどのユニットに会えるなんて)」
初めて対峙するブラスター・ブレードの姿に興奮を隠せないミツキ
「アレンを後ろへ、沈黙の騎士 ギャラティンをコール、ブラスター・ブレード(10000)でベルギウス(10000)へアタック!」
「幸運の運び手 エポナ(15000)でガード!」
Drive check
【ハイドッグブリーダー アカネ】
トリガーなし
ブラスター・ブレードの放った攻撃は衝撃波となってベルギウスに向かっていく
だがエポナが姿を現しその衝撃波を騎乗している甲虫のようなものの羽ばたきでかき消した
「アレン(8000)のブーストしたギャラティン(18000)!ベルギウスにアタック!」
素早く移動したギャラディンが走りながら剣を抜く
ベルギウスに迫って何度も斬りつけながら過ぎ去ると再び剣を腰に収めた
剣が完全に鞘に収まると同時に剣筋がベルギウスの体を走り崩れ落ちた
3rd damage
【ナイトスクワイヤ アレン】
トリガーなし

「これでダメージは3対1………宮導君が有利に見えるけど」
「けど、ミツキはまだ手の内を隠している、ここからが本番よ」

カードをドローしたミツキは一枚手に取った
ヤイバにはそのカードが光輝いて見えた
「騎士たちの神よ!出でて神秘の力を振るえ!ライド・ザ・ヴァンガード!」
上空に掛かった黒雲の隙間から一筋の光が差し込む
その光が翼のように大きく広がったかと思うと神々しい輝きを放つ竜が光の中から姿を現した
「ソウルセイバー・ドラゴン!」

「ソウルセイバー・ドラゴン………」
「ロイヤルパラディンの聖域を守る聖なる守護竜よ」

「イマジナリー・ギフト!フォース!」
ヴァンガードサークルに置かれたギフトマーカーによってソウルセイバー・ドラゴンに光が与えられる
「沈黙の騎士 ギャラティン!急進の騎士 アニル!そして至誠の騎士 ベルギウスをコール!」
一気にユニットを展開して攻撃の態勢に入るミツキ
「さらにぽーんがるをコール、そのスキルでソウルチャージ」
Soul chage
【世界樹の巫女 エレイン】
「トリガーユニットなのでぽーんがるのパワー+5000、アニル(8000)のブーストしたギャラティン(18000)でブラスター・ブレード(10000)を攻撃」
「ぽーんがる(10000)でガード!」
ギャラティンが剣を振り上げるがその攻撃はぽーんがるが受け止めた
「ソウルセイバー・ドラゴンで攻撃!アタック時にスキルでソウルチャージ!」
Soul chage
【ふぁねるがる】
「ノーガードだ」
Twin drive check
1st check
【ハイドッグブリーダー アカネ】
トリガーなし
2nd check
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカルトリガー
クリティカル→ソウルセイバー・ドラゴン(クリティカル2)
パワー→至誠の騎士 ベルギウス(23000)
ソウルセイバー・ドラゴンの手元に集められた光が放たれブラスター・ブレードに直撃する
2nd damage
【ハイドッグブリーダー アカネ】
トリガーなし
【閃光の盾 イゾルデ】
ドロートリガー
1枚ドロー
パワー→ブラスター・ブレード(20000)
「ぽーんがる(13000)のブーストしたベルギウス(36000)のアタック!ベルギウスはヴァンガードがグレード3以上ならパワー+3000!」

「あ、さっきからなんかベルギウスのパワーおかしいと思ったらそのスキルのせいだったんですね」
「あのユニットのすごいところは相手のターンでもパワーが上がったままなところよ、ブーストなしでも大体通るから攻撃に使いやすく、パワーが高い分相手のユニットから攻撃されにくい」
ベルギウスは安定して使いやすいユニットだ
その存在は相手にとって大きい

「エレイン(20000)でガード!」
ベルギウスの突き出した槍がエレインに突き刺さる
悲痛な声を上げながらエレインが消滅するとブラスター・ブレードがその攻撃を受け止めた
「ターンエンド」

「ん?」
「どうかしたの?」
「いや………綺場さんのヴァンガード、ソウルがやけに増えてるなぁって思って」
確かにミツキはこのターンだけで2枚もソウルチャージしている
「ソウルを増やす理由って………」
「ああ、それなら時期にわかるわ」

「戦士たちとともに道を切り開く、若き日の王の姿を見よ!」
鼓笛隊の音色が鳴り響き戦士たちが剣を掲げる
鎧を鳴らしながらその中心を歩く一人の王がいた
目を見開いて駆け出したそのユニットは降り立つとともに持っていた大剣を地面に突き刺した
「アルフレッド・アーリー!イマジナリー・ギフト!フォース!」
空いているリアガードサークルにマーカーを置くヤイバ
「アルフレッド・アーリーのスキルでソウルのブラスター・ブレードをスペリオルコール!さらに1枚ドロー!ブラスター・ブレードのスキルでギャラティンを退却!アレン(8000)のブーストしたギャラティン(18000)でソウルセイバー・ドラゴン(13000)にアタック!」
「エポナ(15000)でガード」
「アルフレッド・アーリー(13000)!」
「ノーガードよ」
Twin drive check
1st check
【ナイトスクワイヤ アレン】
トリガーなし
2nd check
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
クリティカル→アルフレッド・アーリー(クリティカル2)
パワー→ブラスター・ブレード(35000)
アルフレッド・アーリーが勢い良く振りかぶった剣でソウルセイバー・ドラゴンを切り裂く
4th damage
【ソウルセイバー・ドラゴン】
トリガーなし
5th damage
【ふぁねるがる】
トリガーなし
「ういんがる(8000)のブーストしたブラスター・ブレード(43000)でソウルセイバー・ドラゴン(13000)にアタック!」

「決まった!?」
「いいえ」

「閃光の盾 イゾルデ(守護者)!」
ガーディアンとしてミツキが出したユニットはシールド0と書かれたユニット
「持っていたのか………完全ガード」
完全ガードは手札1枚を捨てることでどんなパワーの攻撃も止めることが出来る能力
守護者と呼ばれるユニットの一つでデッキにはたとえ別名でも4枚しか入れられない制約がある
「手札のスタードライブ・ドラゴンを捨ててイゾルデのスキル、ヒットを無効にする」
ブラスター・ブレードが振り下ろした剣をイゾルデの盾が受け止める
そのまま鍔迫り合いが続いたのちブラスター・ブレードはジャンプして後ろに下がった
「ターンエンド」
「私のターン!ソウルセイバー・ドラゴンのスキル!5枚のソウルをソウルブラストすることによって6枚のユニットにパワー+5000!」
「6枚も!?………って!それ全部じゃん!」
思わず驚きの声を上げるヒトミ
ヴァンガードのサークルはリアガード5つにヴァンガードサークルの合計6つ
そのすべてにパワー+5000が与えられる
もっとも今はヴァンガードの後ろは空いているが
「聖なる輝きよ!光の戦士たちに力を!ホーリーチャージング・ロアー!」
ソウルセイバー・ドラゴンの翼が広がりそこから降り注いだ光がすべてのユニットを照らしていく
「ソウルセイバー・ドラゴン(18000)のアタック!」
Soul cage
【ナイトスクワイヤ アレン】
「ノーガード」
Twin drive check
1st check
【薔薇の騎士 モルガーナ】
トリガーなし
2nd check
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
クリティカル→ソウルセイバー・ドラゴン(クリティカル2)
パワー→至誠の騎士 ベルギウス(28000)
4th damage
【ういんがる】
トリガーなし
5th damage
【ハイドッグブリーダー アカネ】
トリガーなし
「アニル(13000)のブーストしたギャラティン(28000)でアルフレッド・アーリーにアタック」
「ふろうがる(15000)とアカネ(5000)でガード!」
ふろうがるがギャラティンに斬られ消滅すると再び振り上げられた剣をアカネが鞭で巻き取って止めた
「ぽーんがる(13000)のブーストしたベルギウス(41000)でアルフレッド・アーリーにアタック!」
「ふろうがる(15000)とギャラティン(10000)!さらにナイトスクワイヤ アレン(10000)!」
何とか攻撃をしのぎ切ったヤイバの反撃だ
「コール!スタードライブ・ドラゴン!」
「(パワーが上昇するスキルを持つスタードライブ・ドラゴン………ここまでか)」
「ういんがる(8000)のブーストしたブラスター・ブレード(23000)でソウルセイバー・ドラゴン(13000)にアタック!」
ブラスター・ブレードの剣から放たれた衝撃波がソウルセイバー・ドラゴンを直撃する
6th damage
【スタードライブ・ドラゴン】

GAME OVER
「あーあ、負けちゃったか」
残念そうに手札を伏せるミツキ
「けどすげえな、ソウルセイバー・ドラゴンのスキル」
「うん、私のデッキはソウルセイバー・ドラゴンを軸にソウルを貯めるカードが多く入ってるの」
そういってソウルセイバー・ドラゴン、ぽーんがる、ふぁねるがるの3枚を見せるミツキ
「(綺場のデッキはよく考えられて組まれている………ソウルセイバー・ドラゴンを活かすために)」
自分のデッキを見つめるヤイバ
「(矢代のオラクルシンクタンクもそうだった、俺のデッキにも、もしかしたらまだ………)」 
 

 
後書き
次回予告
「うう、私もファイトしたかったなぁ」
「しょうがないだろ、綺場はこれから撮影だって言ってたんだから」
「にしてもモデルかぁ、憧れちゃうなぁ」
「小さい頃からやってるっつってたな」

turn:05 かげろう

「ちなみにこれ、ミツキのお父さんの若い頃の写真」
「「………えっ!?」」
「綺麗な顔してるでしょ、お母さんの方もすごいのよ、色々と」
「色々って何!?」 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧