レーヴァティン
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第百四話 半島統一その二
「十三人だけじゃ足りないな、だからな」
「ではこの国の王と王弟をですか」
「お二人を、ですか」
「ローマに迎え入れられますか」
「その様にお考えですか」
「ああ、二人が頷けばな」
ローマの陣営に入ると、というのだ。
「そうすればな」
「その時はですね」
「お二人をローマの要人として用いられる」
「そうされますか」
「それで北部からもな」
先に併合したその地域からもというのだ。
「優秀な奴がいればな」
「用いられる」
「そうされますか」
「そうするさ、勿論お前等の中からもな」
それこそというのだ。
「いい奴はどんどん抜擢していくな」
「何と、我等もですか」
「我等もそうしてくれるのですか」
「優秀なら」
「ああ、半島を統一したらな」
もう間近になったそれが成ればというのだ。
「その時はな」
「いよいよですか」
「その人材を使われ」
「そのうえで」
「もっといい統治をして国を豊かにしてな」
そうしてというのだ。
「軍隊も強くしたいな」
「今以上にですか」
「そうされたいですか」
「半島を統一されれば」
「ああ」
それからはというのだ。
「人材を集めることにもな」
「力を入れられますか」
「そうしてですか」
「より強くなり」
「そのうえで」
「半島からな」
さらにというのだ。
「北の騎士団や北東の王国、東の諸都市国家とかな」
「様々な勢力とですね」
「戦い勝って」
「そしてそのうえで」
「この浮島を統一されますか」
「ああ、そして魔神を倒すからな」
海の魔神、久志達にとっての究極の敵をというのだ。
「そうするからな」
「その為にですね」
「半島を統一したならば」
「人材も充実させる」
「そうお考えですか」
「暫く立ち止まってもな、この半島は軍事はともかくな」
こちらについてはこの西の浮島の中では弱い方だとされている、逆に北の騎士団や諸王国は強いと言われている。
「文化も産業も栄えてるだろ」
「はい、教育もです」
「他の国に比べて充実しています」
「その為優れた学者も多いですし」
「政治や術を知っている者も多いです」
「そうした連中を採用してな」
自分達即ちローマの軍勢にというのだ。
「人材面でも強くなるぜ」
「護民官と周りの方々だけでなく」
「さらにですね」
「人材を充実させて」
「それからですか」
「進んでいくな、まあその話はローマに帰ってからだよ」
それからのことだというのだ。
「まずはな」
「はい、この戦ですね」
「この戦をどうするか」
「それが先決ですね」
「そうだよ、使者は送った」
王都にというのだ。
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