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劇場版 真・恋姫†無双 曹魏の魔法使い 魔法大乱

作者:西森
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侮れぬ風と負けぬ意地

ヨナルデの屋敷に乗り込んだ華琳達一行

だが一行はそれぞれ二人一組に分かれてしまい

氷夢と風はバフォメットに囲まれた場で二本角がつけられた甲冑を着たバイコーンのコーンと戦うことになる。

魔法使いを外道と憎むコーンの攻撃を次々と食らい、氷夢がダウン寸前となるなか

今まで寝ていた風(実は最初から起きていた)が目覚めたのだった。

氷夢「風、起きてたのなら参戦してくれ… 」

風「いえいえ、風ちゃんは軍師ですからまともに戦えないのですよ 」

確かにその通りなのだが、せめて起きていたことくらい教えてほしいと思う氷夢

コーン「そこのお前、主は魔法使いではないが魔法使いの味方をするのならば我は敵と見なす!覚悟せよ! 」

パカパッ!!

コーンは風に迫ってきた。

氷夢「やばい!?逃げるんだ風!! 」

風「いえいえ、風は逃げたりしないのですよ 」

スッ!

風は懐に手を入れると

ジャーンッ!

赤いものが入った袋を取り出し

風「食らうのです! 」

バササッ!!

袋の中身をコーン目掛けて繰り出した。

コーン「目眩ましのつもりか!この程度ごときで… 」

確かにコーンは袋を食らっても平然としていたが

コーン「なぁーっ!? 」

ヒヒィーンッ!!

突然コーンが嘶いた(いなないた)。

氷夢「い…一体どうしたんだ!? 」

風「いま食らわしたのは凪ちゃん特製の唐辛子の粉なのですよ。お兄さんに聞きましたが動物は唐辛子を嫌がるそうです 」

実際唐辛子は猫や猪等の害獣避けに利用されることがあるという。

ちなみに馬嫌いな一刀はこれを利用し、学園にある馬舎の馬を苦しめたがマリアにバレてしまい自分が唐辛子攻めを食らうことになってしまい後に辛いもの好きなサラマンダーと契約したこともあり辛いものが平気になったという

コーン「お…おのれ!!よくも唐辛子なんぞを!! 」

風「風ちゃんを甘く見てはいけません 」

コーン「我を嘗めるな… 」

怒ったコーンは風に向かおうとするが

ずっでーーんっ!!

コーン「がっ!? 」

突然盛大にずっこけた。

コーン「い…一体何が!? 」

コーンは足を見てみると

バァンッ!!

何故か足が縛られていた

コーン「いつの間に!? 」

風「フッフッフッ!風ちゃんを嘗めたらダメなのですよ 」

神出鬼没な風は隠れた行動を得意としたりする。

氷夢「風って意外とすごいんだな!? 」

魔法使いである氷夢が驚くくらいに

このまま一気にコーンを倒せると思ったが

コーン「我を嘗めるなぁーっ!! 」

カァッ!!

このまま倒されてたまるかとコーンの体が光り輝いた瞬間!

ジャッキィーンッ!!

コーンの下半身が馬からチャリオット(戦車)のように変化した。

氷夢「あれは種族進化か!? 」

種族進化

モンスターが経験を積むことにより更に上位の存在に進化することをいう

しかし、全てのモンスターができるわけではなくできたとしてもかなり確率が低かったりするのだが

コーン「進化した我の強さを思い知るがよい! 」

パカパッ!!

コーンは風目掛けて向かっていき

コーン「バイコーンドライブ!! 」

ドカァッ!!

氷夢「風ーっ!? 」

風をブッ飛ばしてしまった。

ぼてっ!!

ブッ飛ばされた風は地面に落ちるが

風「すぅすぅ… 」

当の本人は少々傷つきながらも眠っていた。

氷夢「よくも風を!エリスの召喚獣と似ていたから手は出せなかったが 」

バイコーンはエリスの召喚獣ユニコーンの亜種である。

氷夢「もう許さない! 」

スッ!

怒った氷夢は召喚リングを指に填めると

氷夢「召喚獣融合! 」

パアァーッ!!

ジャキンッ!!

召喚獣融合を行い、氷夢は二人となりオルトロスの力を身に付けた

融合氷夢「うっ…!? 」

よろっ…

さっきまでの戦いで重傷を負った氷夢はよろけるが

ガシッ!!

融合炎夢「大丈夫? 」

炎夢が氷夢を支えた。

融合氷夢「これくらい平気だ 」

融合炎夢「でも同じ体なんだから無理しないでよね 」

融合氷夢「あぁっ! 」

そして

バッ!

二人はコーンに向かっていき

融合炎夢「風ちゃんの仇だぁーっ!! 」

ゴオォーーッ!!

炎夢がコーンに炎を繰り出した。

コーン「これしきの炎ごとき… 」

サッ!

コーンは炎を避けようとするが

カチカチンッ!!

コーン「なっ!? 」

融合氷夢「また隙を見せたな 」

氷夢がコーンを凍らし動けなくし

ゴオォーーッ!!

炎はコーンを直撃した。

だが

コーン「これしきの炎が何だという! 」

コーンは炎に耐えていた。

そこへすかさず

融合氷夢「今度はこいつを食らいな! 」

ビュゴオォーッ!!

氷夢がコーン目掛けて冷気を繰り出した。

コーン「こ…これしき!! 」

氷夢の繰り出した冷気にすらも耐えるコーンであったが

その時!

ピキィッ…

バッキィーンッ!!

コーン「なっ!? 」

コーンの鎧が勝手に壊れてしまった。

融合炎夢「知ってる?鉄は熱くした後で急激に冷やすとヒビが入るんだよ 」

融合氷夢「お前の速度に鎧が耐えきれなかったのさ 」

二人から正論を言われるコーンであったが

コーン「我は負けぬ!!二度と魔法使いに負けはせぬのだ!! 」

パカパッ!!

無理をしながら走った結果

バッキィーンッ!!

バキバキィッ!!

鎧だけでなくコーンの肉体も傷つけていった。

だがコーンは

コーン「うおぉーっ!! 」

それでも諦めずに走り続け

そして最期は…

ドシャァッ!!

体が崩壊してしまった。

融合氷夢「あいつ… 」

融合炎夢「わかってるよ 」

コーンは最期まで魔法使いの手ではなく自分の手で倒れることを選んだ。

敵に倒されるくらいならば自分で倒れた方がマシだとコーンは思ったのだろう

融合氷夢「そうだ!風っ!! 」

戦いが落ち着き、風の方を見てみると

風「すぅすぅ… 」

風はいまだに寝ていた。

融合氷夢「起きてるのか? 」

風「すぅすぅ… 」
 
 

 
後書き
目の前から去っていたヴリトラを探しに森に向かったエリス

だが道中にてゴブリンに遭遇してしまい

エリス「はぁはぁ…!?何とかゴブリンからは逃げられましたけど… 」

その代わりに迷ってしまった。

ゴブリン相手なら普通の魔法使いの場合、多くが戦う選択を取るのだが回復魔法が得意なエリスは逆に攻撃魔法が苦手であった。

エリス「ユニコーンの召喚リングも置いてきてしまいましたし、箒で空を飛んで森を抜けるしか… 」

エリスがそうしようとしたその時

デヘッ♪

エリス「えっ? 」

何かが後ろにいる気配を感じたエリスが後ろを向いてみると

バァンッ!!

そこにはモンスター・トロルがいた。

トロル

不細工な顔をしたデブモンスター
女が好きで人間だろうがモンスターだろうが見境なく襲う

そのためもし女の魔法使いがトロルと遭遇してしまった場合

逃げるか戦うかの選択肢しかなく、それができなければ…

自害する道しかなかった

エリス「きゃあぁーっ!? 」

デヘヘッ♪

一難去ってまた一難のエリスであった。 
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