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レーヴァティン

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第百一話 島への侵攻その一

               第百一話  島への侵攻
 久志達はいよいよ半島の南部に向かうこととなった、その際戦略目標としてまずはこの街をとなった。その街はというと。
「ガエタか」
「はい、この街はまさにです」
 地図を観つつだ、順一が久志に話した。
「半島南部への入り口です」
「俺達から見てな」
「島はです」
 こちらはというと。
「まずはエルバ島、そしてコルシカやサルディニアとなり」
「シチリアか」
「そうなりますが」
「半島自体はか」
「まずはです」
「ガエタか」
「あの街を手に入れることです」
 そこからだというのだ。
「そしてです」
「そこからさらにか」
「南下していくことになります、これは西で」
「東はか」
「テルモリですね」
 この街になるというのだ。
「この街からです」
「南に入るか」
「東の方はヴェネツィアの湖軍も使い」
 そのうえでというのだ。
「攻めていくとです」
「いいな」
「そうかと」
 こう話すのだった。
「西の方はサルディニアやコルシカの方に重点を置かねばならないですが」
「ローマとジェノヴァにある湖軍はな」
「そしてあの島々の攻略に使いますが」
「ヴェネツィアの湖軍はな」
「主力をそのまま使えます」
 半島南部の攻略にというのだ。
「ならばです」
「使っていくか」
「はい、テルモリ攻略にも」
 そちらにもというのだ。
「そうしていきましょう」
「よし、じゃあな」
「その様にですね」
「していこうな、南部の西はガエタでだな」
「東はテルモリで」
「あと島々もな」
「攻略していくべきです、ただ」
 順一は地図を観つつ久志にさらに話した。
「むしろ今はガエタよりも」
「島か」
「まずはエルバ島を占領し」
 半島のすぐ傍にあるこの島をというのだ。
「そしてです」
「コルシカとかサルディニアか」
「そうしてです」
「シチリアか」
「制海権ならぬ制湖権も握れます」
 勢力を拡大出来るだけでなくというのだ。
「ですから」
「最初は島々か」
「そうすべきでしょうか」
「そうなるか」
「幸い島々の軍備は弱いです」
 サルディニアやコルシカのそれはというのだ。
「シチリアもです、山賊は多いですが」
「じゃあその山賊供を征伐してな」
「民の不安を取り除くと共にですね」
「ああ、そしてな」 
 それに加えてというのだ。
「山賊共の中で悪質でない奴はな」
「軍に取り込みますか」
「そうしていくか」
 これまで悪質でない賊達はそうしてきた様にというのだ。
「その島々、シチリアだよな」
「あの島が特に山賊が多いです」
「じゃあその連中をな」
「自軍にも入れていく」
「凶悪な連中は処刑してな」
 魂も消し去ることは言うまでもない。 
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