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レーヴァティン

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第百話 北部統一その十

「だからでござる」
「もう最高の旗印持ってるんだな、俺達は」
「そして旗印を見せることも」
「政か」
「島の統一を考えればでござる」
 それこそというのだ。
「それから世界を救うのでござるから」
「だからだよな」
「その旗印を見せて勢力を拡大することもでござる」
「当然のことか」
「そうでござるよ、そこに力も加われば」
 それでというのだ。
「完璧でござるよ」
「旗印に力もか」
「両方備わっていれば」
「見る人が見てな」
「どんどん降る街や村、そして」
「国もだな」
「それも出て来るでござるよ」
 都市国家ではなくより広い領域を持つ国がというのだ。
「だから今は勢力を拡大してでござる」
「力を備えるべきか」
「もう半島に中央と北は制したでござる」
 それを果たしたからというのだ。
「ではでござる」
「南も併合してな」
「統一すればでござる」
 それでというのだ。
「大陸でもかなりの力を備えるでござる」
「旗印に力もか」
「人間旗印は見るわ」
 双葉も言ってきた。
「実際にね、けれどね」
「その旗印に力があるかもどうかもか」
「それも見るわ、理想が正しくてもね」
 それでもというのだ。
「そこに力がないと」
「理想を実現出来ないな」
「現実にするには力よ」
「それもないと駄目だよな」
「そう、だから私達もね」
「まずは半島を統一か」
「周りの島々もね」
 そちらもというのだ。
「いいわね」
「全部併合して一つの力にするか」
「そうなれば五千万位の人口と豊かな商業と農業が手に入るわ」
 半島のそれがというのだ。
「兵力もそれに合わせてね」
「かなりのものになるな」
「四十万は用意出来る様になるわ」
 それだけの兵力も手に入るというのだ。
「大きいわね」
「ああ、かなりの勢力だな」
「そこで鉄砲も大砲も船もどんどん製造するのよ」
 半島の豊かな国力を使ってというのだ。
「そうなればね」
「かなりの力を備えるな」
「そうよ、だからまずはね」
「半島の統一か」
「それが先決になるのよ」
 旗印、自分達がこの世界を救う者達であるというそれを支える為に不可欠な力を備えることがというのだ。
「だからね」
「今度は南か」
「ことを進めていきましょう」
「それじゃあな」
「そしてね」
「それでか」
「攻めていきましょうね、あとね」
 ここで双葉はさらに言った。
「この島にはないけれど」
「何だ?」
「いた、この島ってね」
 今度はこの島全体の話をだ、双葉ははじめた。 
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