オズのファイター大尉
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第八幕その八
「だからね」
「トトもどんどん食べてね」
「そうさせてもらうね、あとね」
「あと?」
「あとっていうと」
「ワインもあって」
ドロシー達今回の旅の一行は飲まないものです。
「君達ホビットの人達もフェアリーの人達も飲んでるね」
「僕達お酒好きなんだ」
「私達もね」
フェアリーの人達も笑顔で言ってきました。
「だからパーティーになるとね」
「お酒は欠かせないよ」
「僕達これでも大人だしね」
「小さいけれどね」
「あっ、そういえば」
神宝も言われて気付きました。
「ホビットのやフェアリーの人達は小さいけれど」
「そう、例えば私がね」
蝶々の羽根を生やした可愛い赤髪のフェアリーが神宝に応えました。
「大人なのよ」
「種族によって大きさが違って」
「年齢も違うのよ」
「そういうことですね」
年長、大人の人にはしっかりと礼儀を弁えている神宝です。このことは他の四人も同じことです。皆しっかりしています。
「つまりは」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「子供のホビットやフェアリーもいるわよ」
大人だけでなくです。
「このパーティーの中にはね」
「僕がそうなんだ」
子供のフェアリーが言ってきました、この子はトンボの羽根です。
「子供だよ」
「ううん、何かあまりね」
「外見で年齢がわからないかな」
「僕達にはね」
どうにもとです、神宝はそのフェアリーの子に答えました。
「わかりにくいね」
「種族が違うとそういうところがあるね」
「そうよね」
ホビットの人達がお話します。
「そこはね」
「どうにもね」
「うん、こうしたことを見ることも」
神宝は今はダンスを休んでいます、そうして上に小さく切った果物やジャムや生クリームを乗せたクラッカーを食べて紅茶を飲みながら言いました。
「面白いね」
「そうだね、こうしたことも楽しみながらね」
「頂上に行くことだね」
「景色もいいしね」
ホビットの人のうちの一人が言います。
「だからね」
「景色も楽しみながら」
「そうしてね」
「頂上まで目指してね」
「そうなの、色々と楽しんで」
そしてとです、ドロシーも言ってきました。
「頂上を目指す場所よ」
「この世界樹は」
「本当に高くて広いけれど」
「楽しみながらですね」
「進んでいくわよ」
こう神宝達に言うのでした、ドロシーは今も踊っています。
「いいわね」
「わかりました」
五人で応えました、そしてでした。
皆ホビットやフェアリーの人達とダンスパーティーを楽しみました、それでまた先に進んでいきますが。
幹の穴から外を見てです、大尉は皆に言いました。
「まだ百メートル位かな」
「まだまだ先ね」
「うん、そうだね」
一緒に外を見ているドロシーに答えます。
「この木は何千メートルもあるからね」
「だからね」
「まだまだ先だね」
「本当にどんどん昇って」
「頂上を目指そうね」
「ううん、今で百メートルですか」
ジョージはそう聞いて言うのでした。
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