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【シェアワールド】ユア・ブラッド・マインー新約・魔鉄文明英雄譚ー

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 魔鉄人形(ブラッディ・ゴーレム)

 複数の魔鉄器を利用して作り出す機巧、所謂『魔道具』の一種。ラバルナ帝国の基本労働力として利用されていた、機械人形の類である。編み込むイメージや製作過程が非常に難解であることから、魔鉄暦30年現在ではほぼオーパーツ化しており、ゼロから作成するのはトップクラスのドヴェルグにとっても最高難易度に位置するとされる。
 開祖はラバルナ帝国の筆頭魔鉄技師(ファースト・ドヴェルグ)ことギルラ・ジュール。彼の作品はオーパーツ中のオーパーツであり、再現はおろか修復も困難と謳われる。俗に『生き人形』と呼ばれる種別に分類されるそれは、「一体売れば億万長者」と言われるほどに価値の高い存在であり、ハンターやコレクターの間では常にその行方が追われている。一方で、現在でも一部の統一貴族の家庭では、彼の作品が平和に駆動していることも。

 ハットゥシャ炎上に際して首都から持ち出された帝国の所蔵魔鉄器一覧には、この魔鉄人形の名が多く記されていた。ほとんどが行方不明であり、特に上記のギルラが『最高傑作』と位置付けていた十三機(公式記録では十二機)の魔鉄人形、『ブラッディ・イヴ』は一体残らずその所在が分かっていない。


・生き人形に関する条約や法律
 生き人形は、その姿、性質が、外見からでは殆ど人間と見分けがつかない。そのため、帝国時代から続く慣習・及び法規に基づき、魔鉄暦30年現在、いくつかの条約を以て人間と魔鉄人形を区別することが暗黙の了解となっている(一般に『生き人形の取り扱いに関する国際条約』、『ゴーレム条約』と呼ばれる)。
 また、帝国に倣い、この条約を元に国内で法律を設定している国もある。以下は日本皇国の法規において採用されている箇所の一部である。
 ・魔鉄人形は人間との区別のため、必ず額に『真理(エメス)』のコードを刻むこと。使用する文字は問わない(原則としてギルラに倣いヘブライ文字か、英語向けアルファベットである。日本ではこの二つ以外を違法とする)。また、このコードと起動スイッチを連携するものとし、頭文字を消すことで機能停止が可能であるようにすること。
 ・魔鉄人形の扱いに関する権利は、基本的に制作者及び所有者に付随するものとする。日本皇国では役所に所有権に関する届け出をすることを法律で義務付けている。権利者は人形の人格を尊重し、大切に扱うことがモラルとして求められる。
 ・魔鉄人形との結婚に関しては、国家あるいは地域によって認めている箇所も認めていない箇所もある。帝国では認めていたらしい。日本皇国においては地域による。
 
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