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オズのファイター大尉

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第五幕その三

 早速すぐそこに歩いていた蟻さんにお願いをして糸を口で持ってもらってです、そのうえででした。
 巻貝の貝殻の一番上から糸を持って入ってもらって入り口まで行ってもらいました。するとでした。
 糸は見事に通りました、女の子もこれにはびっくりでした。
「出来たわ」
「そうだね、こうすればね」
「巻貝の貝殻にも糸を通せるのね」
「うん、自然とすることは難しくても」
「こうすれば」
「通るんだ」
 こう言ってです、そしてでした。
 女の子は貝殻の中を通った蟻さんにお礼を言ってからかかし達にもお礼を言いました。
「本当に助かったわ」
「いやいや、僕も知識を借りただけだったから」
「そうなの?」
「ギリシア神話のダイダロスの話でね」
 神宝達が何のお話だったかと思っているとこちらでした。
「そこからのものでね」
「かかしさんの知恵じゃないの」
「そうなんだ、だからお礼はね」
「いいのね」
「うん、じゃあその糸を通った巻貝をね」
「大事によね」
「持っているんだよ」
 こう言ってでした、そのうえで。
 皆は女の子と別れました、そしてまた黄色い煉瓦の道を進んでいると今度は三匹のマンチキンの服を着た子豚達がです。
 お家を建てようとしていますがそれでもです。
 どうしたお家を建てるのか三匹でお話をしています、それでトトが子豚達にどうかしたのかと尋ねました。
「どんなお家を建てたいのかな」
「うん、煉瓦のお家だけれどね」
「それを今から建てようと思ってるけれど」
「煉瓦を集めたんだけれど」
 見れば子豚達のすぐ傍に煉瓦の山があります。
「それでもね」
「一体どんな外見のお家にするか」
「それでわからないんだ」
「お家なら僕は樵だからね」
 それでと答えたのは樵でした。
「だからね」
「だから?」
「だからっていうと」
「樵さんアイディアがあるの?」
「うん、ここはね」
 まさにと言うのでした。
「僕が何軒も建ててきたから」
「じゃあ建ててくれるの?」
「今から」
「そうしてくれるの?」
「うん、じゃあ今から僕の言う通りにね」
 樵は子豚達に言いました。
「建ててくれるかな」
「うん、樵さんが言うことならね」
「煉瓦のお家もだね」
「建てられるんだね」
「実は僕の斧で切れないものはなくて」
 それでというのです。
「煉瓦だって切れるしね」
「それでなんだ」
「煉瓦のお家も造ってきたんだ」
「木のお家だけじゃなくて」
「うん、じゃあ造るよ」
 こう言って何と一瞬で、でした。樵は見事な煉瓦のお家を三匹の子豚達のお手伝いを受けて造りました。
 中も立派でした、樵はそのお家を見て子豚達に尋ねました。
「これでどうかな」
「うん、最高だよ」
「これで僕達このお家で暮らせるよ」
「安心してね」
「うん、じゃあ三匹で仲良く暮らすんだよ」
 樵は子豚達に笑顔で言いました、そうしてでした。
 今度は子豚達にお礼はいいと答えてそのうえでまた冒険を再開しました、ですが今度はフェシングの練習をしている青年がいました。 
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