レーヴァティン
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第九十四話 モンスター退治からその三
「そうだよな」
「戦士以外にもメイジ、プリースト、アーチャー、マーシナリーにナイトもな」
「馬に乗れる奴もか」
「数十人だけれどな」
それでもというのだ。
「入ったぜ」
「じゃあ騎馬隊も作れるな」
「それと水軍も必要だろ」
芳直は久志にこちらの軍のことも尋ねた。
「そうだろ」
「ああ、御前が言うとわかりやすいな」
「俺っちはバイキングだ」
まさにこの島で言うと湖や川で戦う者達だ。
「だからな」
「バイキングや海賊、船乗りもな」
「欲しいな」
「よし、じゃあな」
「そっちの軍勢もだよな」
「集めていくか」
久志はすぐにこの決断も下した。
「今以上にな」
「そうするな」
「本当にモンスター滅茶苦茶倒してきたからな」
十三人で数えきれないだけだ、そしてそれだけにだったのだ。
「金は溜まったんだ」
「ローマの富もでかいしな」
「ああ、本当に金はあるんだよ」
「その金を使ってな」
「海軍、こっちじゃ湖軍って言うか」
「それも揃えるか」
「船もな」
水の軍隊といえばどうしても船が必要だ、それ故にだった。
「でかくてしかも大砲だってな」
「あれもか」
「かなり積んだ船揃えて術を使える奴も乗せてな」
「戦える軍勢にするか」
「そっちもな、もうこうなったらな」
それこそと言うのだった。
「陸も湖もな」
「あと空もだよな」
「そうだよ、空船だってな」
こちらもというのだ。
「買ってな」
「そしてだな」
「ちゃんとな」
それこそというのだ。
「空でも戦える様にするな」
「空船高いぜ」
芳直はあえて言った。
「それもな」
「かなりだな」
「それでも買うな」
「必要だからな」
戦力としてだ。
「周りの他の勢力も持ってないしな」
「相手の持っていないものを持つか」
「それだろ、戦力って」
「ああ、敵が持っていないな」
「優れたものを持つことだよ」
それが秘訣だというのだ。
「だからな」
「持つか」
「ああ、持つぜ」
実際にというのだ。
「高くてもな」
「よし、じゃあ買っていこうな」
「絶対にな、それで戦力を整えるからな」
「そうするか」
「モンスターを退治して儲けた金を使ってな」
「そうか、怪我の功名か」
ここでだ、芳直はこうも言った。
「モンスター退治には随分苦しんだけれどな」
「その分金が入ったからな」
「よしとするか、しかも俺っち達もな」
「モンスターを倒して経験値手に入れてな」
「随分強くなった、術を使うのにも慣れてきた」
「その術を戦にも使えるしな」
「時間を取られたがいいことはあったさ」
収穫、そう言えるべきものは確かにあったというのだ。
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