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おぢばにおかえり

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第四十九話 合格してからその二十

「美味しいお店とかもあってゲームセンターも本屋さんもあって」
「いい場所なのね」
「難波や住吉にも自転車で行けますし」
「もうすぐ近くだからね」
 そうした場所もです。
「電車でもすぐよね」
「本当にすぐです」
 天下茶屋からそうした場所にはというのです。
「だからそうした場所にもよく行ってます」
「そうなのね」
「面白い場所ですよ、どっちも」
 祖霊殿に向かいながらです、阿波野君は私にお話してきました。
「鶴橋や上本町も。あと上本町には」
「上本町がどうかしたの?」
「近くにお寺が一杯ありますよね」
「あっ、駅からちょっと歩いたらね」
 このことは私も知ってます、上本町の方にも行ったことがあるので。
「集まってるわね」
「あれはどうしてなんでしょうかね」
「あれは豊臣秀吉さんが集めさせたらしいの」
 大阪を築いたと言ってもいいこの人がとのことです。
「どうもね」
「そうなんですか」
「お寺のことを治めやすい様に」
「一つに集めてたら何かと治めやすいからですか」
「それで集めたらしいのよ」
 大阪のお寺をです。
「あそこにね」
「それであんなにお寺ばかりあるんですね」
「ええ、何も知らないで行ったらびっくりするでしょ」
「実際何ここって思いました」
「そうよね。ただどうしてあそこに行ったの?」
 私は阿波野君にこのことが気になって尋ねました。 
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