| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

とある星の力を使いし者

作者:wawa
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

プロローグ

 
前書き
ようやくにじファンから移転する事ができました。

改めまして、wawaです。

とある星の力を使いし者、始まります! 

 
とある第七区の男子学生寮。
ビビビ!!と目覚まし時計が部屋中に響き渡る。

男、上条当麻はその目覚まし音を聞くとうっすらと目を開ける。
まだ眠いのか目が完全に開いていなかった。
それでも何とか目を開ける。

「さて、今日から高校の始業式だな。まずは第一印象を大事に・・・・」

そう言いながら今も鳴り響く目覚まし音の音を鬱陶しそうに見て、その時計の時間を確認するついでにボタンを押す。
音が消えると同時に、今の時間を見て上条の動きが止まる。

現在時間 八時十五分

上条の額に嫌な汗が流れる。

(確か、始業式の始まる時間は八時三〇分・・・・・・)

上条は昨夜目覚まし時計を設定し忘れていたことに気付いた。
上条の高校まで今から走っても、入学式に間に合うかどうか。

「ち・・・遅刻だあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

一気に眠気が吹き飛び急いで着替える上条だった。






「ち・・・遅刻だあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

そんな叫びが隣の部屋まで聞こえ寝ていた男が目を開ける。

(ちっ・・・誰だ?あんな大声で叫んだ馬鹿は・・・・・)

自分が寝ているところを邪魔されて、少し不機嫌そうな顔になった。
そして、隣人は誰だっただろうかと考えを巡らせたが、すぐにやめた。


(隣が誰だった何てどうでもいいか・・・・・)

そう自己解決して麻生恭介は時計を確認する。

時刻は八時十六分

彼も本日は高校の入学式だ。
普通の学生なら今の時間を見て上条の様に慌てるのだが、麻生は比較的落ち着いていた。

(始業式か・・・・別に行かなくても大丈夫だろう。
 行かなかった所でどうなる訳でもないからな・・・・)

そう思いもう一回ベットに寝転がり二度寝をしようとする。
しかし、目を閉じても一向に睡魔がやってこない。
麻生はまた舌打ちをするとベットから起き上がり洗面所に行き顔を洗う。
そして自分の顔を鏡で見る。
そこには肌が若干焼けていて髪の色は白、瞳の色は黒・・・紛れもなく麻生恭介の顔がそこにあった。

(変わらないな・・・・何も・・・)

そう思った時、隣の部屋から何か物音が聞こえた。
麻生は隣と自分の部屋の間にある壁を一瞥してから、服を脱いで麻生がこれから行く高校の制服に着替える。

(眠くないしこのままじゃあ暇だしな・・・・始業式に行くか・・・・)

麻生はすぐに着替えて鞄を持ち、部屋から出て扉を閉めたが、鍵は掛けなかった。
するとその時、隣の部屋の扉が激しい音を立てて開き、一人の男が今にも走らん勢いで飛び出してきた。
いきなりだったので麻生も避ける事も出来ず、対して男の方も麻生が居るとは思ってもなかったらしく、結果二人はぶつかった。

「いてっ~・・あっ・・悪いな大丈夫か?」

ぶつかった男は同じように、尻餅をついている麻生に手を差し伸べる。
麻生はぶつかった男を見る。
男が着ている制服は麻生と同じ制服だった。
男もその共通点に気づく。

「お前も同じ高校なのか?」

「制服を見た限りではそうだな。」

「そうなら急がないと始業式に間に合わないぞ!!!」

男、上条当麻は未だ尻餅をついている麻生に今度は手を取れ、と言わんばかりの勢いで差し伸べる。
いつもの麻生ならその手を握らずに自分で立ち上がり、何か一言言って"終わらせる"のだが、何故だろうか。
今回は素直にその手を握ってしまった。
麻生が立ち上がると、上条はそのまま麻生の手を引っ張って走り出した。

「お・・おい!!」

「早くしないと始業式一発目から遅刻学生のレッテルを張られるぞ!!」

(俺は別にそれでも構わないんだけど・・・・・)

そんな事言っても多分聞かないんだろうな、と思いため息を吐きながら麻生も一緒に走り出す。
もしこの時麻生が二度寝をすれば、もしこの時上条の手を取らず一人でいつも通りにゆっくりと学校に向かえばこの物語は始まらなかった。
これは神が決めた運命なのか・・・・それとも星が定めた運命なのか・・・・
麻生恭介の物語が始まる。 
 

 
後書き
これから、毎日一話ずつ投稿していきます。

感想や意見、主人公の技の募集や敵の技の募集など随時募集しています。 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧