| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

徒然草

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

148部分:百四十八.四十以後の人


百四十八.四十以後の人

                百四十八.四十以後の人
 四十を過ぎてそのうえで身体にお灸を据えた後でそのうえで足の裏を焼かないとそのせいで上気してしまってどうにもならないようになってしまうことがあります。ですからお灸をした後は必ず足の裏を焼くことを忘れないことです。さもないと後で辛いことになります。
 お灸といっても馬鹿にできるものではありません。それをした後で何かあってはお話になりません。お灸は身体の調子をよくする為にするものです。それで悪くなってはどうにもなりません。ですからそうしたことはちゃんとしておかないといけません。身体をよくする為のものでかえって調子を悪くして何になるというのでしょう。ですからお灸の後でそれをしておかないといけません。何かをするにあたっては細かい心配りもまた大切です。そして最後にしておかなければならないこともあります。この足の裏のお灸もまた同じです。ですから足の裏にはお灸をしておきましょう。それだけで違います。そのことを忘れてはいけません。とはいってもどうしても忘れる場合があります。その時になってしまったと思ってしまうのですがこれは誰にでもあることであります。しかし誰にでもあることですからやっておかなければなりません。そう書き留めておくことにします。まことに何かをするにあたっては最後が大事です。手順を守ってそのうえでやっていかなければ後が辛いのです。お灸のことも然りです。学問も武芸もそうですが最後に何をするかです。そのことは忘れないでやっていきたいものであります。


四十以後の人   完


                2009・10・9
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧