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真・戦国天下御免~三勇恋姫戦記~

作者:西森
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それぞれの戦い

一刀、八雲、剣丞、仮面シャドーが力を合わせ光魔チームの大半を倒してから少し経った頃

少し離れた場所では

蠱蜘蛛「はぁはぁ…!? 」

光魔チーム最後の一人である蟲蛾蠱蜘蛛(むしが・こくも)がいた。

蠱蜘蛛「くそっ!!北郷一刀チームの連中め、よくも光魔先生を脱落させ、おいらを一人にしやがったな! 」

一刀達に復讐を企てようと企む蠱蜘蛛

蠱蜘蛛「光魔先生はおいらの実力を唯一認めてくれた御方、チームの仇はおいらが討ってやる! 」

元々蠱蜘蛛は昆虫オタクの少年だったのだが

上級生はもちろん同級生、下級生からも苛められ

更に両親からも虐待を受け続けていたある日、彼は飼っていた蟲で今まで自分を苦しめていた人物達を殺しまくった。

そんな時

光魔「お前は他の人にはない素晴らしい力を持っている。その力を私に貸せ! 」

ウェリィの手により蘇った光魔によってチーム入りを果たしたのだった。

蠱蜘蛛「もうおいらはどうなったって構わない!北郷一刀、刺し違えても奴を殺してやる! 」

スッ!

蠱蜘蛛は懐から何かの生物が入った試験管を取り出すと

蠱蜘蛛「こいつはあまりに危険すぎておいらでも扱いきれない危険生物。だが北郷一刀に復讐するためならおいらはどうなったって構わない! 」

パカッ!!

そして蠱蜘蛛が試験管の蓋を開くと

ガシャシャッ!!

蠱蜘蛛「ぎゃあぁーっ!? 」

試験管にいた生物が蠱蜘蛛に噛みついたのだった。

一方その頃

一刀達は桃香達と合流すべく合流地点に向かおうとするなか

八雲「すいませんが別行動させてください 」

八雲が突然そんなことを言い出した。

一刀「何でだ?戦いたい奴でもいるのか? 」

八雲「いや、そういうわけじゃないんですが吉音が心配でして 」

八雲以外『あっ!? 』

この時の八雲の台詞で一刀達は思い出した。

合身吉音「北郷一刀ーっ!!何処へ行ったぁーっ!! 」

既に脱落した光魔チーム所属の裏霧の能力によって吉音が洗脳されたままであることを

ちなみに効果が未だに続いている理由は裏霧の洗脳が強力なのか、吉音が単純なのか理由は不明である。

八雲「さすがにほったらかしには出来ないので探しに行きます 」

八雲がそう言うと

仮面シャドー「しかし、この広き舞台、一人で探すのは難儀であろう 」

剣丞「そうだな、俺達も手分けして探すぜ 」

それは有りがたいのだが

八雲「でも一刀さんを一人にはできませんよね 」

一刀以外『あっ!? 』

と、ここでまたまた思い出した。

一刀は光魔チームのリンチを食らいボロボロであることを

今の一刀を一人にすれば必ず誰かに狙われてしまう

そこで

仮面シャドー「となると、ここは公平にジャンケンで決めますか 」

八雲「それでは負けた一人が一刀さんについていき 」

剣丞「勝った二人が吉音さんを探しに行くということで 」

こうして八雲、剣丞、仮面シャドーによるジャンケンが行われるわけだが

一刀「俺と残るのは罰ゲームかよ!! 」

一刀が突っ込んでいる間に

三人『ジャンケンポン! 』

ジャンケンが開始され

その結果…

八雲「それではお願いします 」

仮面シャドー「我らも吉音殿を連れ次第合流するので 」

シュバッ!!

八雲と仮面シャドーが吉音を探しに向かい

剣丞「早く戻ってこいよ! 」

剣丞が一刀と残ることになった

一刀「なぁ剣丞、俺と残るのは罰ゲームか? 」

剣丞「さ…さぁ、早く俺達もみんなと合流しないとな!? 」

一刀「俺の話を聞いてくれよ!! 」

そして一刀達はそれぞれ行動するのだが

この時の彼らは知らなかった。

八雲サイド

八雲「何処だ吉音ーっ!! 」

必死で吉音を探す八雲

八雲「あいつったら一体何処にいるんだ?食べ物でもあればすぐに現れるんだけどな 」

吉音の食い意地を利用しようと考える八雲だが残念ながら手元に食べ物はなかった。

するとその時!

八雲「! 」

八雲が何かの気を察知し

シュシュシュッ!!

八雲「ハァッ! 」

サッサッサッ!!

八雲は繰り出された攻撃を避けた。

八雲「この気、そして鴉(からす)の羽、お前だろ義経!! 」

八雲が叫んだ先には

鞍馬義経「久しいな人間 」

バァンッ!!

百鬼夜行所属の鞍馬義経がいた。

鞍馬義経(くらま・よしつね)

妖怪の世界である妖界を支配しようとした元人間の鴉天狗
最期は超越剣魂合身した八雲の手によって倒された

鞍馬義経「ここで会ったのも何かの縁、戦ってもらおうか 」

八雲「あぁ、こっちだってそのつもりだ! 」

八雲は鞍馬義経と戦うこととなった。


仮面シャドーサイド

仮面シャドー「吉音殿は何処にいるであろうか? 」

仮面シャドーが吉音を探していると

仮面シャドー「むっ! 」

スッ…

仮面シャドー「そこか! 」

シュシュッ!!

いきなり仮面シャドーは手裏剣を投げた。

すると

キンキンッ!!

仮面シャドーが繰り出した手裏剣は弾かれてしまい

?「私の気配に気付くだなんて、あなたはなかなかの強さの持ち主ね 」

仮面シャドー「何奴!! 」

仮面シャドーが聞くと

ピンクナイト「私はエレメントナイツ所属、愛の使者・ピンクナイト!あなたには私の相手をしてもらうわよ! 」

仮面シャドー「この声からして女か、我が名は仮面シャドー、いざ参る! 」

仮面シャドーはピンクナイトと戦うことになり


一刀・剣丞サイド

剣丞「早く行かないとみんなが心配するな 」

一刀「なぁ、答えてくれよ!? 」

一刀達が合流地点に向かっていると

ブウゥンッ!!

剣丞「んっ!!危ない!! 」

ドンッ!!

一刀「のわっ!? 」

剣丞が一刀を突き飛ばした瞬間

ブォンッ!!

先程まで一刀がいた場所に空気の刃が繰り出された。

一刀「あ…あぶねぇ!? 」

剣丞「誰だ!! 」

攻撃を繰り出してきた相手を探してみると

そこには!!

超蠱蜘蛛「ちっ!外しちゃったか 」

バァンッ!!

昆虫人間と化した蠱蜘蛛がそこにいたのだった。
 
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