七夏「ふぅ・・・」
心桜「つっちゃー大丈夫?」
七夏「はい☆」
笹夜「七夏ちゃん、あまりご無理はなさらないように♪」
七夏「笹夜先輩、ありがとうです♪」
心桜「どうする? このまま続ける?」
七夏「はい☆ ここちゃー、お願いします☆」
心桜「わかった! んじゃ、お手紙読むよ!」
七夏「はい☆」
心桜「ペンネーム、ちょコミックスさん・・・あっ!」
笹夜「まあ♪」
七夏「ご無沙汰です☆」
心桜「お久しぶりだねっ! またお手紙くれてありがと~!」
七夏「くすっ☆」
心桜「えーなになに・・・『ココナッツさん、笹夜さんこんにちは。去年、気になる人にチョコレートを渡すかどうかで悩んでいたのですけど、結局、渡しませんでした。すると、なんかその人への想いも冷めちゃって・・・。今年は特にチョコレートを渡す人が居ないという、女の子にとっては少し切ない状態になってます。義理チョコはどうかと思いますし、友チョコなら、普段から行っててあまり新鮮味がなくて・・・贅沢な悩みかも知れませんけど、チョコレートを渡したい人が居ない場合、バレンタインデーをどのように考えますか?』・・・だって、簡単だよ。渡したい人が居ないなら、何もしない! これで決まりっ!」
七夏「こ、ここちゃー!」
笹夜「まあ! 確かにそうなのですけど」
心桜「見栄を張っても空しいだけだよ」
七夏「でも、ちょコミックスさんは、渡したい人が居ない事に切なさを抱いているのですよね」
心桜「まあ、去年まではあった目標が無くなってしまったみたいだからね・・・」
笹夜「今は、想い人もいらっしゃらないご様子みたいですね」
心桜「んー・・・自分チョコってのはどう?」
七夏「えっと、自分へのチョコレート?」
心桜「そうそう! 自分で好きなのを買って、自分で頂く! 損失無し!」
七夏「誰かに渡して喜んでもらいたいのではないのかな?」
笹夜「そうね♪ 本来は想いを伝える事ですから♪」
七夏「あっ!」
心桜「ん? つっちゃー、何か良い事思い付いた?」
七夏「はい☆ お父さんに渡すのはどうかな?」
笹夜「なるほど♪」
心桜「その手があったか・・・でも、ちょコミックスさんが去年もお父さんに渡していたとしたら・・・」
笹夜「それは、問題とはなりません♪ 今年は渡す相手が居ないと話されてます♪」
七夏「お父さんに渡すのなら、そのような書き方にはならないと思います☆」
心桜「なるほどねー。あたしも、次の時はお父さんに渡してみようかな?」
七夏「くすっ☆」
心桜「そのかわり、ゆーには渡さないっ!」
笹夜「心桜さん! 弟さんと仲良くなさってください♪」
七夏「ゆーちゃん、ここちゃーからのチョコレート、楽しみにしてると思います☆」
心桜「いやいや。ゆーはお菓子だったら、いつでも何でもいいんだよ!」
七夏「確かに、ここちゃーは普段からゆーちゃんにお菓子をあげてます☆」
心桜「い、いや! それは、あたしが食べきれなかっただけで・・・」
七夏「くすっ☆」
笹夜「~♪」
心桜「ちょっ、ちょっと2人でニヤニヤするのやめてよっ!」
笹夜「ニヤニヤはしていません♪」
七夏「にこにこです☆」
心桜「あーもう! つっちゃー・・・は、ともかく、笹夜先輩は、渡す人居るのですか?」
笹夜「私?」
心桜「チョコレートを渡す人・・・あ、お父さん以外で!」
笹夜「ええ♪」
心桜「な、なんとっ!」
笹夜「今年は、時崎さんに渡せたらいいなって思ってます♪」
七夏「さ、笹夜先輩!?」
心桜「はは・・・相変わらず、真っ直ぐですねー」
笹夜「ええ♪」
心桜「(その真っ直ぐな髪は、伊達じゃないって事ですか!?)」
笹夜「心桜さん? 何か話されたかしら?」
心桜「いえ、なんでもありませんっ!」
笹夜「七夏ちゃん♪」
七夏「は、はい!?」
笹夜「私は、時崎さんに『友チョコ』として渡せたらいいなって思ってます♪」
七夏「あっ・・・」
笹夜「七夏ちゃん。私、応援してますから、頑張って♪」
七夏「は、はい☆ ありがとうです☆」
心桜「そうそう、つっちゃー頑張りなよ、応援してるのは、笹夜先輩だけじゃないんだからねっ!」
七夏「はい☆」
心桜「って事で、つっちゃーが頑張る『翠碧色の虹』本編はこちら!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」
心桜「そして、あたしと笹夜先輩も頑張る『ココナッツ』宛てのお便りはこちら!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」
笹夜「ちょコミックスさんに、早く想い人が現れますように♪」
心桜「そだねー! それまでは、想いとチョコレートを溜め込んでおくのも良いかもね!」
七夏「早く、出逢えますようにです☆」
心桜「んで、3年くらい貯めて、波動~ウォッ! コホッ! コホッ!」
七夏「こ、ここちゃー! 私、お水持ってきます!」
笹夜「心桜さん・・・」
七夏「ここちゃー、お水です! 大丈夫?」
心桜「ありがと。つっちゃー! ちょっと、咽ただけ・・・いや、なんかこう、咽たというか咽させられた感がするっ! 誰だ!? あたしをコントロールしているヤツは!?」
笹夜「コメントは、控えさせて頂きます」
七夏「ちょコミックスさん☆ おたより、ありがとうございました☆」
心桜「誰だ!? 誰だ!? 誰~ウォッ! コホッ! コホッ! コホッ!」
笹夜「色々な意味で、この先、心配になってきました・・・」
幕間三十六 完
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幕間三十六をお読みくださり、ありがとうございました!
本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!