魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第百七十一話
「ふぅ! さっぱりしたぞ!」
箒のチューブトップとホットパンツをきた神原が一夏の前でドヤる。
「おう。そうか」
猫耳アリスコス一夏が直木の膝の上でむにゅむにゅされながら答えた。
「む。風呂上がりの女子の肌を見てそのリアクションは失礼なのではないか?」
結局レインコートの内側までパイが入っていて、駿河はシャワーを浴び服を洗濯した。
「あれ? ご主人様だったら魔法で綺麗にできたのでは?」
「お前の服を脱がせる為だバカ」
「ん? 何時でも剥いてくれてかまわんぞ!」
「ちげぇよあのレインコートだよ。お前がアレ着てると落ち着かねぇんだよ」
「うーん…インパクトあるとおもったんだがなぁ…」
「ありすぎだろ。頭と心臓ぶち抜かれてんだぞ」
その間にも直木は一夏の頬をぷにぷにとつついていた。
「私の渾身のコスプレを無視する程ですものね」
「ふぎゃっ!?」
直木が一夏の尻尾を握った。
「ふしゃー!」
「えい」
威嚇する一夏の口に、直木が指を突っ込む。
「?」
取り敢えず舐める一夏。
ぺろぺろ…ぺろぺろ…ちゅぴ…
「……いけない扉を開きそうだわ」
「にゃぁ…?」
直木が指で一夏の舌をなぞる。
「猫舌……なのかしら…」
「一夏の舌は常人より硬い。あまり触るのはおすすめしない」
隣に座っていた箒が答えた。
「あら、残念」
直木が指を抜く。
「みゃぁー…」
一夏がぺろぺろと指を舐める。
「今日はサービス精神旺盛なのね。何かあったの?」
「みゃー?」
「尻尾を握られて威嚇したせいで猫のスイッチが入っただけだ。そのままでも五分程放置したら元に戻るぞ」
箒が後ろから一夏を抱き上げた。
「みゃぅ?」
箒が一夏を立たせると、目の前で指を鳴らした。
するとその音で催眠が解けたかのように一夏が正気に戻った。
「チッ……」
仏頂面の一夏。
駿河が尻尾を握ろうとするが、くねくね動く尻尾を捕まえられない。
「下手ですね」
リムが駿河の隣に立つと一夏が本気で逃げた。
「リム。お前はダメだシャレにならん」
「そんなに警戒されたら傷つくのですが。責任を取って私に愛でさせてください」
「黙れお前の収支はずっとプラスだ」
一夏は迷った挙げ句束の膝の上に座った。
「安地にいきましたね…」
「そんな言葉どこで覚えた…」
「ネトゲです」
「ウォイ」
一夏が首を反らす。
「ん? 社会勉強だよ」
「ネトゲで社会勉強ってあーたねぇ…」
「お兄ちゃん。私たちをバカにしてるでしょ? これでもプレイヤースキルだけならゲーム内トップって言われてるんだよ」
円香がドヤりながら言った。
「そりゃお前らの身体能力あったらトップなれるわな」
「この前オータム達誘ったけどだめだった」
「だろうな」
「お姉ちゃんもやる?」
エレンが聞くが、返事はNOだった。
「あんまり暇じゃないからなぁ…カンヘルも素体はできたけどシステムが全くだし…」
「一夏」
箒が咎めるように一夏を呼び、駿河と直木に視線を向ける。
「お、そうだな」
「ん? なんだ? ISか? 魔法か?」
「この流れで言う訳ねぇだろ…」
「神原貴女少し考えなさい。それに私達が聞いても理解できやしないわ」
「うむ! それもそうだな」
(能天気だなぁ…こいつ)
なんやかんやあって、王様ゲームが始まった。
「おい一夏。眼を使うのは反則だろう」
箒がスクワットしながら文句を言う。
箒の胸がたゆんたゆん揺れる。
三回戦目。ここまで一夏が連続して王様になっていた。
「ふざけんな多数決で決めやがって…。お前ら俺になにさせる気だ」
「少なくともスクワット100回とかではない」
「うーん…これじゃゲームにならないからルーレットにしようか。
それならいっ君の妨害も阻止できるでしょ?」
一夏が束を睨む。
「ではまず番号のクジを引いて、それからルーレットでどの番号が王様か決めよう」
束がルーレットと球を取り出す。
「早くやりましょう」
「とりあえずそのワキワキさせてる手をやめろ直木」
全員がクジを引いた。
「ではルーレットを回させてもらうぞ!」
駿河がルーレットを回し、球を落とした。
カララララララッ……………。
「おぉ! 私が王様だな!」
駿河が出したクジの数は4。
ルーレットの球の数も4。
「では5番が服を一枚脱ぐ。でどうだ?」
「くっそ…なんでピンポイントなんだよ…」
一夏がエプロンを外した。
「では次。私が回すわよ」
直木がルーレットを回し………
「さーてどんなイカサマ使ったか吐いて貰おうか」
「う……腕が…」
「ふおおおぁぁぁぁぁっ!?」
「うぐぅ……」
上から直木、駿河、箒である。
パンツ一枚に剥かれた一夏がパレードで闇を纏い、うずくまる(もしくは悶絶する)三人の前に仁王立ちしていた。
パン一の一夏の背中を狙った直木は腕をサイオン弾で撃たれ、抱きつこうとした駿河はデコピンをくらい、尻尾を握ろうとした箒は掌底で気を乱され倒れた。
「で? お前らどうやって俺を嵌めた?」
ロリsや束の時は「撫でさせろ」等の命令だったが、この三人は一様に「脱げ」だった。
「……ま、瞬きの回数で知らせると事前に……」
「ほー? じゃぁ何か? お前ら今日は俺を脱がす気で来たのか? ン?」
と一夏が問い詰める。
「お兄さんお兄さん。背中触りますよ」
「せめてハテナつけろよお前」
「最近私にキツくないですか?」
後ろから近付くロリs。
「いいじゃん裸くらい。お兄ちゃんの裸なんて毎日見てるし」
「そりゃ家族だからな」
「お姉ちゃん私達はー?」
「お前らも家族みたいな物だからいいけどもさ……」
「私達はダメなのかしら?」
「黙れ雌豚共」
一夏が指を鳴らすと影が霧散する。
いつの間にか一夏は四肢以外を覆うピッチリした黒の全身タイツっぽい物を着て、その上から星空ワンピースを着ていた。
「ふぅ…これでよし」
「えー…お兄ちゃんハロウィンに普段着とか正気?」
「いや仮想しないのが普通だから」
「お姉ちゃんもバニー着ようよ!」
「断る」
「じゃぁこういうのはどうかないっ君」
束が一夏の服に触れる。
「ちょっと!?」
一夏の体が光に包まれる。
光が晴れると、そこにはブカブカのカッターシャツをきた一夏がいた。
一夏がペタペタと自分の体を確認する。
「……………ヘンタイ」
「いっ君に言われたくはないなぁ」
「いやこれ仮装ですらないじゃん寝間着じゃん」
「なに? ご主人様は恋人のシャツを寝間着にしているのか!?」
「だまれ」
「うむ。だまるぞ」
シャツの後ろからシュルリと尻尾が出てくる。
「……………………メシにするか」
スタスタと一夏が歩いていく。
駿河が束にグッドサインを送ると束もグッドサインで返す。
「シャツの中にスク水とはお目が高い。流石は希代の天才だ」
「褒めても何もでないよー?」
後書き
そういえばあのほむほむコスの直木って公式なんだろうか? 半公式なんだろうか?
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